ホーム > 採用情報 > 先輩からのメッセージ > 利用者サービス部複写課 服部 菜都子(平成23年度入館) (令和5年度業務説明会(令和5年10月~令和6年1月開催))

国立国会図書館職員 先輩からのメッセージ

利用者サービス部複写課 服部 菜都子

主な経歴

  • 平成23年4月  入館(Ⅱ種)、調査及び立法考査局国会レファレンス課
  • 平成26年4月  調査及び立法考査局外交防衛課
  • 平成27年10月 電子情報部電子情報流通課(平成30年7月~副主査)
  • 令和3年4月  利用者サービス部複写課(令和3年4月~副主査、令和5年4月~係長)
  • ※ 平成29年5月~平成30年4月、令和元年11月~令和2年6月 育児休業

はじめに

大学時代の専攻はトルコ語でした。語学を活かしつつ、広く人の役に立てる仕事がしたいと考えていたところ、大学の先輩が当館で勤務していることを知りました。あらゆる資料を収集・保存し、それを国政や世界中の人の調べものに役立てるという当館の役割に魅力を感じたため、当館を志望しました。

現在担当している業務

来館せずに資料の複写を申し込み、郵送又は宅配便で複写製品を受け取ることができる、遠隔複写サービスを担当しています。関西館、国際子ども図書館にも遠隔複写担当の部署がありますが、私は東京本館の所蔵資料への遠隔複写の申込みへの対応を行っています。

担当業務のやりがい・魅力

遠隔複写は国内外から毎日多くの申込みがあります。複写作業や料金請求は委託業者(複写受託センター)が担当していますが、複写製品を確実に作成するためには、「資料のどの部分をどのように複写するか」を複写受託センターに誤解なく伝えるための作業指示が必要です。そのため私たちは、一般的な図書や雑誌だけでなく古典籍資料や憲政資料を含む様々な資料の中身を確認しています。当館ならではの貴重な資料に触れられることも、この業務の魅力の一つです。

中身を確認した結果「どの部分の複写が必要か特定できない」「著作権法上の制約を超えているため複写できない」ということがあります。この場合には、利用者の方に問い合せをしたり、申込みをお断りしたりしています。お断りする際には、利用者の方が「次にどうすればよいのか」を分かりやすく案内するよう心掛けています。著作権法について知識を深める必要があるのはもちろん、公平なサービス提供のため、関西館・国際子ども図書館の遠隔複写担当部署とも密に連絡をとりあいつつ、職員全員同じ対応ができるよう研修やマニュアル管理にも力を入れています。一つ一つは地道な業務ですが、全ては世界中の利用者の方の調べものにつながっていると考えると、大きなやりがいを感じます。

以上のように、私は日常的に、利用者の方と直接コミュニケーションをとっています。令和6(2024)年1月から新しい国立国会図書館サーチが稼働していますが、開発に当たって利用者の方からの声をもとに、より快適に遠隔複写サービスが利用できるようにすることを目指しました。現場からのアイディアがサービス改善につながったことは、貴重な経験でした。

育児中の職員として思うこと

現在私は、小学校低学年の児童と幼児の育児中です。急な休暇等で仕事がはかどらない場面もありますが、色々な理由により仕事で100%の力を出し切れない時は誰にでも訪れると思います。そうした時でも働きやすい雰囲気を作ることに加え、作業工程の無駄を省いて係業務全体の負荷を軽くすることを常に心掛けています。これらが、将来、育児中の職員へのサポートにつながることを願っています。

当館職員を目指す方へ

これまでの勤務経験から感じるのは、大学時代の専攻などかつて学んだ事柄や、過去に経験した業務が、その後の業務に役立っているということです。図書館が特別身近な存在でなくとも、「学んだことを活かしたい」「学びをもとによりよいことを実現したい」という人にとって、当館は魅力的な職場だと考えます。一緒に働ける日を楽しみにしています。