ホーム > 採用情報 > 先輩からのメッセージ > 国際子ども図書館資料情報課 松井 祐次郎(平成13年度入館)(令和5年度業務説明会(令和5年10月~令和6年1月開催))

国立国会図書館職員 先輩からのメッセージ

国際子ども図書館 資料情報課 松井 祐次郎

主な経歴

  • 平成13年4月 入館(Ⅱ種)、収集部収集課(平成14年4月~収集部外国資料課)
  • 平成16年4月 調査及び立法考査局電子情報サービス課
  • 平成18年4月 調査及び立法考査局社会労働課(平成20年7月~副主査)
  • 平成25年10月 調査及び立法考査局国会分館(平成25年10月~係長、平成26年7月~主査兼係長)
  • 平成28年4月 総務部人事課(平成28年4月~主査、平成29年4月~主査兼係長)
  • 令和2年4月  関西館収集整理課(課長補佐)
  • 令和5年4月  国際子ども図書館資料情報課(主査)

はじめに

教育社会学を専攻していた学生時代、国立国会図書館を利用したときに「真理がわれらを自由にする」という理念を知り、感銘を受けました。元々、本や図書館が好きだったということもありますが、平和や民主主義を下支えする仕事でもあるということに魅力を感じ、国立国会図書館を受験しました。

現在担当している業務

国際子ども図書館の「本のミュージアム」で開催している展示会の企画運営を担当しています。当館所蔵資料を用いた企画展が年1~2回程度、他機関の資料を借用して行う巡回展や共催展示が年に2回程度あります。また、「児童書ギャラリー」という児童文学史や絵本史の常設展示を行う部屋の運営も担当しています。

そのほかに、Web上での電子展示会を企画し、管理しています。

担当業務のやりがい・魅力

まず、自分で工夫して展示内容を考えることができます。もちろん、自分一人だけで何かを決めるということではないのですが、自分が担当する展示会のテーマについて自分で調べて、内容を自分で考えて提案するというのは、なかなか面白い仕事です。

それに加え、展示を楽しみに見に来てくださる方々がいるというのも、この仕事のやりがいにつながっています。「展示内容に感動した」といった感想を展示会来場者へのアンケートに書いていただいたり、展示会場で直接聴けたりします。展示している図書館資料そのものの魅力も相まって、展示を企画した側の意図を超えるような感想が寄せられることもあります。

それから、展示をとおして、国立国会図書館や国際子ども図書館を知ってもらえるという魅力もあります。国際子ども図書館に来館される方は、児童書が目的の方ばかりではなく、旧帝国図書館の建物を見に来られる方や、上野公園にある周辺の美術館、博物館めぐりの一環で、必ずしも児童書や図書館に興味がない方も訪れます。そうした方々が展示会に立ち寄って、児童書や図書館に興味を持っていただくきっかけになれるということは、図書館で働く人間としてうれしいことです。

短期在外研究での経験

調査及び立法考査局で勤務していた時、約3週間の短期在外研究を経験させていただきました。当時、日本では、長引く就職氷河期が問題となり、若者の就職、雇用をどのように確保するかが課題となっていました。同様に若年雇用が政策課題となっていた英国、ドイツ、そしてEUの関連機関を訪問し、政策研究者のほか、就職困難な若者に直接寄り添って対応している現場の担当者からも話を聴くことができました。NEET(ニート)と呼ばれる若者がどの地域にどれだけ住んでいるかを色分けしたマップなどの生々しい資料も見せていただき、貴重な経験をすることができました。

私は、外国に行ったことがほとんどなく、生の英会話に触れた経験もあまりない中での現地訪問でしたが、聴きたい内容について事前にメール等でやり取りしていたので、それほど無理なくコミュニケーションをとることができました。私は利用しませんでしたが、事前に英会話スクールに通う場合に補助を受けられる制度もあります。

当館職員を目指す方へ

私は、収集部(現収集書誌部)、調査及び立法考査局、総務部、関西館、そして、国際子ども図書館と様々な部署で働いてきましたが、思いやりがあって、チームで助け合おうとする職員が多い印象があり、働きやすい職場です。

国立国会図書館には幅広い業務が存在し、人事異動により多様な経験をすることができます。研修なども充実していて様々な学びの機会があります。好奇心を持って、未知の分野にも興味を持って挑戦すれば、自分の世界が広がる職場だと思います。