ホーム > 採用情報 > 先輩からのメッセージ > 利用者サービス部図書館資料整備課 舛田 航平(平成27年度入館)(令和6年度業務説明会(令和6年10月~令和7年2月開催))

国立国会図書館職員 先輩からのメッセージ

利用者サービス部図書館資料整備課 舛田 航平

主な経歴

  • 平成27年4月 入館(一般職)、収集書誌部逐次刊行物・特別資料課
  • 平成29年4月 収集書誌部収集・書誌調整課
  • 令和2年4月 利用者サービス部図書館資料整備課(令和4年7月~副主査、令和6年4月~係長)

はじめに

大学時代の専攻は国際関係でした。留学で1年ほど海外にいた時期も含めて、様々な領域の文献やニュースに触れることの面白さを知り、分野を問わず様々な調査と情報の整理のできる仕事がしたいと考えていました。

就職活動中は職場を実際に見に行くことを大切にしていました。様子を観察する中で、場の雰囲気が自分の性格に合っていると感じたこともあり、当館を志望しました。

現在担当している業務

図書館資料整備課の役割は大別して2つあります。1つめは利用提供で、資料に関する利用案内や、調査の参考となる情報を発信するリサーチ・ナビのコンテンツの整備を行っています。2つめは資料保存で、製本やマイクロフィルムの管理、デジタル化を担当しています。

担当業務のやりがい・魅力

利用提供の観点では、目的に沿った情報に辿りつくための支援が求められます。サービスとして、資料検索や機器操作やデータベースの案内、調べ方に関するコンテンツの発信、全国の図書館等からの問い合わせに応じた文書での回答等を行っています。当館の所蔵資料の情報が必要とされる場面も多く、様々な手段で調査研究に貢献することに醍醐味があります。

資料保存の観点では、資料を文化的資産として後世に継承することが求められます。長期保存のため、資料の補修や製本、デジタル化等を行っています。デジタル資料を閲覧できる国立国会図書館デジタルコレクションには、日々、新しいコレクションや様々な資料のデータが追加されていますが、それらは情報探索の利便性を高めるとともに、資料保存を目的とした成果物でもあります。可能な保存技術を用いて、現存する資料を極力良い状態のまま継承することに意義があります。

利用提供および資料保存に関する業務を進める上で重要と考えているのが、システムの活用と改善です。当館は扱う業務の幅広さからシステムの種類が多く、毎年のようにシステムのリプレイスがあります。そのような背景から、入館以来、システムの改善と付随する業務の効率化や自動化について関心を持ってきました。システムに関わる調整は負担が大きいものの、問題点、統計、利用導線、制約等を整理した上で、より良いシステムを目指して関係者と調整を重ねることで改善が進み、それが結果的に業務の向上に繋がると考えています。

カレントアウェアネス編集協力員の経験

約3年間、国立国会図書館の情報発信メディア「カレントアウェアネス」の編集協力員として、図書館情報学等に関する最新情報の発信に携わりました。主な業務は、日々情報を収集し、発信する記事案を考え、館内外から適切な執筆者を探すことでした。新任時、ノウハウが確立されておらず、最初の1年間は試行錯誤で苦労したのですが、所属部門や同期・若手の職員に対して積極的に情報共有を行うようにしたところ、執筆の申出や記事案をいただけるようになり、次第に要領を掴むことができました。様々なテーマについて、事務局、実務者、研究者の方々と協力しながら記事を練り上げ、建設的な情報発信をすることに達成感がありました。

当館職員を目指す方へ

現場を観察したりWebサービスを利用したりすることで得られる情報が沢山あります。当館の閲覧スペースやWebサービスは実際に利用することが可能なため、気軽に覗いてみてください。

また、当館には様々な情報発信メディアがあります。採用後にどなたでも執筆の可能性があるものであり、調査して情報発信をしてみたいという方にも魅力的な職場と思われます。

当館を就職希望先の選択肢の1つとして検討いただけますと幸いです。