令和6年度職員採用試験合格者 合格体験記
令和6年度職員採用試験合格者(令和7年度新規採用予定者)が、自身の就職活動や今後の目標について書いたものです。今後の当館職員採用試験の受験を検討される方の参考になれば幸いです。
※記載した内容は全て、合格者個人の所感です。試験内容・試験対策等について、当館の公式の見解等を示すものではありません。
<目次(ページ内)> ※年齢及び学歴は令和7年4月1日時点(学歴については卒業・修了見込み・在籍等を含む)
【総合職試験合格者】
【一般職試験(大卒程度)合格者】
- 4. 27歳男性(専門科目:社会科学、大学)
- 5. 25歳男性(専門科目:社会科学、大学院)
- 6. 25歳男性(専門科目:社会科学、大学院)
- 7. 22歳男性(専門科目:社会科学、大学)
- 8. 23歳女性(専門科目:社会科学、大学)
- 9. 22歳女性(専門科目:社会科学、大学)
- 10. 24歳男性(専門科目:人文科学、大学院)
- 11. 24歳女性(専門科目:人文科学、大学院)
- 12. 22歳女性(専門科目:人文科学、大学)
- 13. 22歳女性(専門科目:人文科学、大学)
- 14. 22歳女性(専門科目:人文科学、大学)
- 15. 26歳男性(専門科目:自然科学、大学院)
- 16. 24歳男性(専門科目:自然科学、大学院)
【過去の合格体験記】
【総合職試験合格者】
1. 24歳男性(専門科目:社会科学、大学院)
1.学生時代の専攻・研究について
大学では土木工学を専攻して橋梁や地盤などについて学び、学部の卒業論文では耐震補強を施した橋脚の載荷実験とシミュレーション解析を行いました。大学院進学後は、地震発生直後に点群データを用いて道路の被害状況を把握する研究をしています。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
所属する研究室のメンバーで鋼橋模型を製作する大会に出場し、チームキャプテンを務めたことです。大会の結果は芳しくなかったものの、授業や研究で培った橋梁の知識をいかし、メンバー同士で協力して模型を完成させた経験は思い出深いです。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
理系としての専門性をいかしつつ政策に関わる仕事に就きたいと考えていました。就職先を探しているところで国立国会図書館の業務内容を知り、魅力を感じて受験を決意しました。
4.就職活動の方針
政策に携わる業務に取り組みたいと考えて他の国家公務員を併願していました。
5.当館職員採用試験の試験対策
第2次試験の専門科目は政治学を選択し、参考書として政治学の基本書を1冊と公務員試験対策用テキストを2冊購入しました。テキストに書かれていることはどこから出題されても答えられるようになるまで勉強し、試験当日は自信をもって臨むことができました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
面接試験で私がアピールしたいポイントを汲み取ってくださり、それについて掘り下げる質問をしてくださったことが印象に残っています。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
大学・大学院で専攻した土木工学の知見をいかし、学術的な視点から業務に携わりたいです。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
試験当日の運ではなく、当日までの努力を正当に評価してくださる採用試験だと思います。頑張ってください。
2. 22歳女性(専門科目:社会科学、大学)
1.学生時代の専攻・研究について
国際政治学を専攻し、安全保障や外交政策、政治理論などを学んできました。特に東南アジア政治に関心があり、ASEANと加盟国の関係や多国間制度について研究を進めています。また、司書課程に在籍し、図書館情報学も学んでいます。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
学生団体の活動に注力していました。国際政治学や国際経済学を専門とする学生が集まり、勉強会の開催や講演会への参加、論文の共同執筆作業などに取り組みました。自分の直接の専門ではない分野に触れることができたとともに、専門分野についても他の学生との議論を通じて新たな気づきを得ることができました。加えて、学生団体の組織作りの面でも、効果的な運営とモチベーションの維持など、試行錯誤しながら課題に取り組み、成長できたと思います。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
幼い頃から本や図書館という空間が好きで、司書資格を取得したいと考えていました。大学で司書課程を履修する中で、単に図書館や本の管理者としてではなく、情報を扱うプロフェッショナルとしての司書の仕事の奥深さに魅せられました。中でも国立国会図書館の業務は幅が広く、国政への貢献と日本全国の図書館から海外まで関わることのできるスケールの大きさに魅力を感じました。また、日々の業務の中で、時代の変化に応じて社会や図書館が直面する課題について考え続けることができ、やりがいをもって働けるのではないかと思いました。
4.就職活動の方針
非営利かつ公共性の高い仕事、情報流通や研究支援あるいは本に関わる仕事、国際的な仕事という3つの観点を意識して志望先を選びました。併願先は独立行政法人、国立研究開発法人などで、他の公務員試験は受験していません。
5.当館職員採用試験の試験対策
第1次試験の対策は、市販されている民間企業用の適性検査対策の本を使用しました。併願していた独立行政法人の多くはテストセンター等で実施するWebテストを採用していましたが、内容は公務員の教養試験とも類似していたため、問題なく対策できました。第2次試験の専門試験は政治学を選択し、公開されている過去問を利用して勉強を進めました。自身の専攻と重複する分野だったため、大学での学習内容の復習に力を入れました。第2次試験と第3次試験の面接試験については、特別な対策は行っていません。ただ、質問される内容は事前提出の面接シートに基づくものだろうと考え、その内容は推敲を重ねて丁寧に作成しました。また、受験時までに併願先での面接経験があり、場数を踏んでいたことが一番の対策だったと思います。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
筆記試験、面接試験ともに、採用に携わる職員の方々の穏やかで丁寧な雰囲気が印象に残っています。リラックスして試験に臨むことができ、面接で私自身のこれまでの経験や人となりを等身大に語ることができたと思います。就職活動全般については、今では自身を見つめ直す良い機会だったと考えています。現在の自分を形成している過去の経験や、社会人として何をしたいのかなど、考えを深めた上で納得した答えを出すことができました。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
調査・司書・一般事務といった業務、また東京本館・国際子ども図書館・関西館それぞれでの勤務を経験した上で、専門性を高めていきたいと考えています。いずれは海外の関係機関との連携など国際的な業務にも携わりたいという目標もあります。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
国立国会図書館に少しでも興味がある方は、まずは受験していただくのが良いと思います。私自身、憧れていたものの、まさか合格できるとは思っていませんでした。落ちても仕方がないという思いを抱きつつ、試験時間中は最後まであきらめずに解くと決めて、試験に臨んできました。段々と試験が進み、また併願先の選考活動にも参加する中で、改めて国立国会図書館で自分は働きたいのだという思いが強くなっていきました。試験勉強、就職活動、転職活動、様々な困難に直面すると思いますが、納得のいく選択をしていただけたらと思います。
3. 24歳女性(専門科目:人文科学、大学院)
1.学生時代の専攻・研究について
専攻は哲学です。ただの言葉にすぎないはずの文学作品を読んで心動かされたり、現実について学びを得たりすることがなぜ可能なのかを不思議に思い、現代英米圏の言語哲学や美学を参照しつつ考えています。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
学部時代に所属していた大学新聞部で、大学近辺にいくつかある古書店を取材し、店主の方々の本に対する思いを伺ったことです。また、学部4年の春休みに、初めての海外経験として一人で1か月ドイツに滞在したことも(悲喜こもごもに)思い出深いです。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
図書館のアルバイトを探していたことがあるくらい図書館が好きでしたが、正規で働けるとは考えていませんでした。そんな中、家族の勧めで業務説明会に参加し、国立国会図書館なら試験で合否が決められること、また雰囲気が合っていそうだと感じたことから、志望先として意識しはじめました。
4.就職活動の方針
小さいころから親しんできた本や知識、学芸に関わる仕事がしたいと思い、出版社や新聞社、研究機関、リサーチ会社を併願していました。
5.当館職員採用試験の試験対策
第1次試験はほぼ対策できずにぶっつけ本番で受けました。第2次試験の選択科目(文学)は自分の研究テーマに近い問題が出題されていたため、字数と時間の感覚をつかむために過去問を解く以外は、普段の研究に注力していました。英語や小論文の対策も、日ごろから英語論文を読んだり論文を書いたりすることでまかなっていました。面接対策としては、自分が働いている姿を具体的に描けるように、毎日時間を決めて国立国会図書館のホームページを片端から読み業務理解に努めていました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
第2次試験の専門試験で一部の問題を勘違いから想定していたよりも少ない分量で回答してしまったことです。用紙を回収されるときに気がつき、崖から自分の体が転落していくように感じました。それだけに、第3次試験の案内が来たときは感激しました。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
たくさんありますが、特にやってみたいのは調査業務です。自分の関心と社会的重要性が合致する分野を見つけ、留学制度などを活用しつつ、専門に磨きをかけていきたいです。ゆくゆくは「この分野のことはこの人に聞けば間違いない」と思ってもらえるような調査をできればと思います。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
あまり大上段にかまえたことは言えないのですが、どんな小さなことでも楽しんでいただければと思います。自分の就職活動を振り返ると、筆記試験で字数ぴったりに答案が書けた、面接で自分の話に好意的な反応がもらえた、業務研究の合間に国立国会図書館のホームページでおもしろい記事を見つけたなど、ささいな楽しみのおかげで乗り切れたと感じました。末筆になりますが、みなさまの就職活動が納得のいくものになることを陰ながらお祈りしております。
【一般職試験(大卒程度)合格者】
4. 27歳男性(専門科目:社会科学、大学)
1.学生時代の専攻・研究について
学部では法学・政治学を主に学んでいました。また、メディア論やジャーナリズムについても学んでいました。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
大学内の史料センターでの資料整理活動が思い出です。出版物をはじめとした資料を人々に広く伝えていくことの重要性に触れた経験が、出版社や国立国会図書館の業務への関心につながっていったように思います。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
大学卒業後は出版社で書籍編集に携わっていましたが、異なる立場から出版物や読者に資する働きをしたいという思いを持つようになり、国立国会図書館を志望しました。
4.就職活動の方針
転職先として他の出版社や関連団体も検討していましたが、事業の公共性・独自性という観点から国立国会図書館に大きな魅力があると考えていました。
5.当館職員採用試験の試験対策
第2次試験の専門試験では学生時代に専攻していた科目を選択したので、当時使用していた教科書や参考書を読み返して試験に備えました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
第2次試験のオンライン面接で指定された日時が出版社の業務の繁忙期と被り、面接開始直前に業務から離れ慌ただしく面接を受けたことが思い出されます。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
資料収集や資料利用といった事業の継続・拡大に特に関心があります。どのような業務においても、国立国会図書館が果たすべき役割を常に意識して取り組みたいと考えています。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
世の中には様々な業務がありますが、国立国会図書館の業務には独自の魅力があると思っています。この文章を読んでいる方は、すでに国立国会図書館に何らかの関心をお寄せいただいていることと思いますが、国立国会図書館の仕事がおもしろそう!楽しそう!と感じた方は、ぜひ受験してみると良いのではないでしょうか。
5. 25歳男性(専門科目:社会科学、大学院)
1.学生時代の専攻・研究について
言語学を専攻しています。学部では古典ギリシア語の名詞句内語順について卒業論文を書き、大学院ではドイツ語を中心とした所有者を示す与格の研究をしています。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
サークルなどには入っていなかったので、アルバイトをしたり趣味に没頭したりしていました。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
学部時代に古典ギリシア語を専攻し、かなり古い文献を扱っていたこともあり、資料の保存という国立国会図書館の使命の一つに特に強く共感をしたからです。
4.就職活動の方針
国家公務員・地方公務員と地元の銀行を併願しました。業務内容や業務により貢献できる対象の広さ、業務の公共性を重視しました。
5.当館職員採用試験の試験対策
筆記試験については通常の公務員試験と同様の対策をしていました。面接については、国立国会図書館でどう働きたいかをあらかじめ想像していました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
第2次試験と第3次試験ともに面接が非常に和やかな雰囲気で進み、面接官の方々からの質問に素直に答えられたことを覚えています。こちらの人となりを見てくれていたように感じました。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
収集・書誌業務に携わり、資料を後世に残す手助けをしたいと考えています。また、国立国会図書館には多くの業務があるので、広く様々な業務を通し自らの視野を広げていきたいです。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
倍率の高さや受験会場が限られることなど受験を迷う要因はあるかもしれませんが、国立国会図書館でしかできない業務もあるので、もし興味があるのならば受験してみてください。
6. 25歳男性(専門科目:社会科学、大学院)
1.学生時代の専攻・研究について
専攻は地域研究で、1979年の革命後のイランにおける政治思想を研究していました。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
注力したのは研究で、現地に渡航して資料収集も行いました。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
図書館業界を志望しており、その中で国立国会図書館の採用試験について知りました。立法調査業務、アジア関係の資料の収集等々、様々な業務に携わることができる点に惹かれました。
4.就職活動の方針
大学図書館を併願していました。自分の価値観と組織の価値観の合致を重視していました。
5.当館職員採用試験の試験対策
第1次試験の教養試験については、国家一般職の過去問を解きました。第2次試験の専門試験は過去問で傾向を確認した上で、関係する書籍を読んでいました。また、自分で予想問題とその回答を用意していました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
面接官の方の物腰が柔らかく、話しやすかったのを覚えています。就職活動を通しての感想ですが、面接で志望動機等を答えている時の自分自身の感触が重要だと思います。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
たくさんありますが、中でも立法調査業務とアジア情報室での資料収集に取り組みたいです。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
就職活動全般の話になりますが、実際にエントリーシートを書いたり面接を受けたりする中で自分がどう感じるかが重要だと思います。皆さんに合った形で就職活動が進められるようお祈りしております。
7. 22歳男性(専門科目:社会科学、大学)
1.学生時代の専攻・研究について
経済学部の東アジア経済史のゼミに所属しています。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
野生動物の写真をよく撮りに行っていました。自然相手なので動物に会えなかったりと思い通りにならないことが多かったですが、それでも最後に目当ての生き物に出会えたときの喜びは大きかったです。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
小さい頃からよく本を読んでいたので、本に関係する仕事に就きたいと思っていました。また、大学のゼミで、資料集めに苦心している先輩方の姿を見ていたので、研究や教育に貢献できる国立国会図書館の仕事に惹かれました。
4.就職活動の方針
国立国会図書館に入りたいという気持ちはありましたが、倍率の高さと試験の難易度から、地元の県庁や国家一般職を併願しました。
5.当館職員採用試験の試験対策
筆記試験は他の併願先の勉強で間に合わせました。私の場合は試験勉強の進み具合が芳しくなかったので、国立国会図書館の試験のために特別に勉強する余裕がありませんでした。面接対策では、ハローワークや大学のキャリアセンターで行われている面接練習を利用しました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
思い返してみると、面接というよりはインタビューのような雰囲気でした。ただ、中には意表をついた質問もあり、全体として少し緊張感のある最終面接でした。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
とにかく様々な業務を経験したいです。その中で自分のやりたい仕事や強みを活かせる仕事を見つけていきたいです。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
国立国会図書館に少しでも興味のある方は試験を受けてみると良いのではと思います。また、国立国会図書館の試験勉強に限りませんが、最後まであきらめないことが大事だと思います。辛いこともあると思いますが、無理せず頑張ってください!
8. 23歳女性(専門科目:社会科学、大学)
1.学生時代の専攻・研究について
第二言語習得理論について学んでいます。特に、英語教育に関心があり、英語のスピーキング時に学習者が抱える不安について研究しています。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
交換留学時に、現地の大学の合唱団の活動に参加したことです。当初は国籍や年齢層が異なり、文化的背景を共有しない人々とのコミュニケーションに困難を感じましたが、積極的に交流したことで、文化の多様性を学ぶことができました。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
国立国会図書館に興味を持ったきっかけは大学や国立国会図書館が主催する説明会に参加したことです。コロナ禍での生活や留学先での経験から、誰もが生きやすい社会を構築したいという思いがあり、国立国会図書館の職員であれば幅広い分野の国政課題に携わることができると思い、志望しました。また、強みである語学力をいかすことが可能な環境である点や、国民の知の基盤として様々な立場の方にサービスを提供することができる点にも魅力を感じ、志望しました。
4.就職活動の方針
誰もが生きやすい社会を構築したいという思いがあったため、公共性の高い仕事に従事できる職場であることを重視していました。また、自分一人ではなく、様々な立場の人と交流・協力しながら物事に取り組むことができる環境に身を置きたいと考えていました。上記のような理由から、国家公務員(総合職・一般職)も併願していました。
5.当館職員採用試験の試験対策
第1次試験は併願先である国家公務員試験の対策と並行して対策を行いました。第2次試験の専門試験は政治学を選択しました。国家公務員のテキストを使用して知識を深めるとともに、公開されている過去の試験問題を参考に出題されそうなものを予想しつつ、簡潔な回答ができるよう練習しました。英語の試験は日頃から英語の文章に触れることを意識していました。面接対策は大学の就職活動アドバイザーの方に指導していただくとともに、合格体験記に記載されている面接の様子を参考に実際の面接をイメージしながら練習していました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
他の公務員試験と比べて試験日が早いことや、併願先の試験日程との間隔が詰まってしまうことから、試験対策を両立することが難しく、計画的に対策を進める必要があると感じました。第3次試験の面接は面接官の方の人数が多く、合格体験記を読んで心の準備をしてきたものの、少し緊張しましたが、真摯に耳を傾けてくださったことで、安心して面接に臨めたという点が印象に残っています。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
国政課題の解決に向けて多面的なアプローチが可能であり、国会と国民をつなぐ重要な役割を果たしている調査及び立法考査局の業務に特に興味を持っています。また、国立国会図書館の魅力として子供から大人まで様々な立場の方と関わる機会があることが挙げられると思うので、国際子ども図書館の業務にも興味があります。国立国会図書館の所掌業務の幅は広いですが、常に好奇心を持って業務に取り組み、視野を広げて、国会や国民の知的活動に貢献できる人材になりたいと考えています。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
説明会や、採用案内パンフレットをはじめとした国立国会図書館から発行されている刊行物、合格体験記などからたくさんの情報を得ることができ、進路選択の納得度を高めることができました。国立国会図書館に少しでも興味がある方は、ぜひそれらの情報に触れることをお勧めします。進路を決断するにあたり困難に直面することもあると思いますが、体調に気をつけて頑張ってください。
9. 22歳女性(専門科目:社会科学、大学)
1.学生時代の専攻・研究について
司書資格を取るための勉強をしながら、日本の近代文学や古代文学について学んでいました。卒業論文は宮澤賢治の『図書館幻想』について執筆する予定です。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
大学入学時からコンビニエンスストアでアルバイトをしています。元々不特定多数の人と話すことが苦手だったので、それを克服したいという気持ちでアルバイト先を決めました。今は円滑にお客様とのコミュニケーションも取れますし、性格まで明るくなったとよく褒められます。国立国会図書館にも少なからず接客要素が含まれる職務があると思うので、そういった意味でも学生のうちに接客業を経験できて良かったと思っています。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
もともと図書館の業務に興味はあり、司書資格を取るための勉強をしていたのですが、明確に司書になりたいとは思っていませんでした。国立国会図書館を進路として視野に入れたのは3年生の5月です。公務員になりたいと考えていたので、公務員の職種を調べているうちに国立国会図書館の仕事の概要、試験難易度などを知り、「なれたらかっこいいな」という憧れの気持ちで志望するようになりました。対策の量に関わるので、ふんわりした理由でも早めに志望先を決定しておいて良かったです。
4.就職活動の方針
司書になるための勉強をしているうちに社会教育、生涯学習といったテーマに関心を持ったので、公務員として関連のある仕事ができそうなところを志望していました。地方公務員の併願は実家から近い場所を選んでいました。
5.当館職員採用試験の試験対策
大学の公務員講座の授業が6月頭から始まったので、それに合わせて継続的に勉強をしていました。スタートダッシュをかけられたのが合格につながったと思います。第2次試験の記述対策(憲法・行政法)は1月ごろから始めたのですが、どれだけ早く始めても損はないと思うので、早ければ早いほど良いです。教養試験対策も同じくらいの時期から始めましたが、これに関してはもっと早く始めて、広い範囲の勉強をしておけば良かったと思いました。面接練習には何度も行きました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
第3次試験前の1週間はかなり緊張してしまって、何も手につかなくなってしまいました。インターネットで面接のよくある質問を探し、目に付くもの全部答えられるようにするくらいの勢いで何度も繰り返していたのですが、併願先の試験勉強は全くやっていなかったので自己嫌悪に陥ってしまいました。かなり追い詰められたので、勉強は早め早めで出来るうちにやっておく姿勢が本当に大事だと思います。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
情報の提供にはまず資料が必要ということで、資料の収集と保存に興味があります。また、時代が図書館に求めているものをよく考え、一人の図書館員として出来ることを実践し、国立国会図書館のサービスをより先の時代までつなげていくことに寄与したいと考えています。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
最初の志望理由は「なんとなくかっこいいと思った」という浅いものでしたが、それでも今この合格体験記を書くまでに至っています!少しでも興味のある方は挑戦してみてください。みなさんの就職活動が良いものになるよう願っております。
10. 24歳男性(専門科目:人文科学、大学院)
1.学生時代の専攻・研究について
日本近現代文学を専攻しています。特に安岡章太郎という戦後作家について、彼の作家史を展望する形で、重点的に研究しています。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
日々の学業も含めて、文学に興味を持ち、学んだことが学生時代の思い出です。大学入学当初から強い興味があったわけではなく、文学や短歌のサークルに入ったこと、コロナ禍で時間が出来たことなどをきっかけに関心を持ち始め、勉強しているうちに、気がつけば大学院に進学していました。小説内はもちろん、小説外においても、文学を通して様々な考えを持つ人々と関われたことは、貴重な経験になったと感じています。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
大学院で研究をする中で国立国会図書館の資料に助けられており、自分自身もこれから先の学問研究の世界を、そうした形で支援できればと思い志望しました。また、数多の資料を収集・保存・提供する国立国会図書館の業務が、国を支える仕事としても、有意義かつ魅力的なものだと感じたことも理由の一つです。
4.就職活動の方針
公共性のある職業に就きたいと考えていたため、公務員を中心に就職活動を行いました。また、学問研究の世界に何らかの形で携わりたいとも考えていたので、大学職員も併願していました。
5.当館職員採用試験の試験対策
第1次試験は、併願をしていた国家公務員試験用の問題集を用いて対策をしました。第2次試験では文学を選択しました。過去問から出題傾向などを確認した後、関連する教材を用いて、掲載されている作品について、短文でまとめる勉強をしていました。 面接試験は、大学のキャリアセンターだけでなく、新卒応援ハローワークなども用いて、繰り返し練習をしました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
受験時期が早いこともあり、筆記試験・面接試験共に国立国会図書館が初めてで、常に緊張していた記憶があります。そうした緊張の中でも、面接官の方々は真摯に話を聞いてくださり、話すこと自体が非常に楽しかったです。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
現在は、資料の収集・保存に関する業務に関心があり、特にデジタルコレクションなどの電子化業務に興味を持っています。そうした業務以外にも国立国会図書館でしかできないことが様々にあると思うので、臆することなく挑戦していきたいです。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
試験日も早く、倍率も高いので、受験を尻込みしてしまう方もいると思います。私自身も、試験勉強の開始が遅かったこともあって、自信を持てないままの受験でした。けれども、今となっては、思い切って挑戦してみたことが、何よりも大事だったなと感じています。国立国会図書館に少しでも興味があれば、思い切って受験してみることを強くお勧めします。就活は肉体的にも、精神的にも追い込まれがちです。一人で悩まず、周りの人にも頼りながら、一歩一歩頑張ってください。皆様の進路が、納得のいくものになるように願っています。
11. 24歳女性(専門科目:人文科学、大学院)
1.学生時代の専攻・研究について
学部ではフランス文学ゼミでミラン・クンデラの作品について研究していました。大学院からは西洋美術の研究室に移り、現在は19世紀フランスの愛書家たちがコレクションしていた挿絵本について修士論文を執筆中です。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
興味のある講義を受けたり、先生や研究仲間、友人たちと会ったり、図書館でアルバイトをしたりしていました。大学院に入り、時間の使い方に融通が利くようになってからは、毎月といっていいほど国内外のどこかへ旅行していました。司書の講習を受けるために、夏休みに旅行を兼ねて大阪に滞在したことも思い出に残っています。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
高校生の時に初めて国際子ども図書館を訪れ、こんなに素晴らしい場所があるとはと感動したことが大元の動機です。就職を考える年齢になり、大学ホームページで公開されている卒業生の主な就職先に国立国会図書館が挙がっているのを見て、受験してみようと思いました。説明会で外国語を使う機会が多いと伺ったことも理由の一つです。
4.就職活動の方針
図書館で働きたいと思っていたため、専門図書館や民間の図書館関係の会社を受けていました。国立国会図書館の試験対策を兼ねて、公務員試験も併願していました。
5.当館職員採用試験の試験対策
教養試験の過去問は公開されていませんが、地方上級の過去問が非常に役に立ちました。第2次試験の専門試験は文学を選択しました。過去の問題に目を通し、知識問題については昔使っていた教材を、記述については今まで受けてきた講義や読んできた本、日ごろの研究を振り返りました。私は第1次試験の教養試験に受かると思っておらず、合格の通知が来てから専門試験の対策を始めたので、何をするにしても遅すぎるということはないと思います。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
第2次試験の専門試験の知識問題に、自分が研究していた作家の名前が出たことで縁を感じました。第3次試験で大学の講義に関する質問があったことも印象に残っています。自分の興味関心や今まで好きで続けてきた勉強が、そのまま筆記試験や面接試験にいきてくるという体験は、ありがたいものだなと感じました。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
利用者サービスや、国際子ども図書館の業務に興味があります。説明会や採用試験を受ける中で、国立国会図書館は学び続けることが必要とされる場所なのだと感じました。学生時代は自分の知的好奇心にしたがってふらふら過ごしてきましたが、これから本当の勉強が始まると思い、楽しみであると同時に身の引き締まる思いです。さまざまな業務を経験し、国立国会図書館に、また図書館を利用する人に貢献したいと思っています。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
不安な気持ちはひとまず差し置いて、少しでも興味があれば、受験してみてはいかがでしょうか。自分も偉そうに合格体験記を書いてはいますが、筆記から面接から、ずっと上手くいかなかったと感じながら試験を受けていました(今も感じています)。準備不足だと思っても、受験するに越したことはないと思います。みなさまが自分の芯を擦り減らし過ぎることなく、ご自身に合った場所を見つけられるよう、心から応援しています!
12. 22歳女性(専門科目:人文科学、大学)
1.学生時代の専攻・研究について
上代文学専攻です。万葉集を中心に研究しています。卒業論文では植物の和歌における万葉集と八代集の詠風の違いについて執筆する予定です。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
学業に力を入れました。文学のほかに学校教育や社会教育についても学んでいたため、現地での実習もありました。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
高校生のときから国立国会図書館のデジタルコレクションを使って古典籍を見るのが好きで、資料の保存やアーカイブに関わる仕事に興味があったことがきっかけです。
4.就職活動の方針
広く、長く、人の学びに貢献できる仕事に就きたいと考えて、大学や博物館など学術機関を中心に職員採用試験を受験していました。
5.当館職員採用試験の試験対策
第1次試験の教養試験は、公務員講座の授業と問題集で対策をしました。第2次試験の専門試験は文学を選択しました。過去問を中心に記述対策を行い、文学の教材で知識を入れていました。自分の専門が日本の古代文学であるため、上代から近世期までのところはかなり深くまで確認しつつ、近代以降の作品については、作者、内容を簡単におさえていました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
第3次試験が印象に残っています。面接官の皆様は穏やかで、回答に対して笑顔で頷いてくださったため、緊張はしましたが、落ち着いて話すことができました。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
以前から興味があった、資料のアーカイブに関する業務に携わりたいと考えています。資料を適切に保存し、公開することの力になれればと思っています。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
思い切って試験を受けた結果、ご縁をいただきました。受験することを迷っている方もいると思います。ただ、少しでも興味があるのならば、受験してみることをお勧めします。就職活動は大変かもしれませんが、納得のいく形で就職先を見つけられることを願っております。
13. 22歳女性(専門科目:人文科学、大学)
1.学生時代の専攻・研究について
歴史学専攻で、特に日本古代史について関心があります。卒業論文では蝦夷と九州の関係について扱う予定です。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
大学1年の冬から約3年間、パンの販売のアルバイトをしていました。住んでいる地域の土地柄、様々なお客様が来店され、特に外国人観光客のお客様などアルバイト以外では接することのない方々とやり取りをすることが多く、勉強になることばかりでした。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
図書館で働きたいという漠然とした夢を聞いた友人が、国立国会図書館を受験できると教えてくれたことがきっかけです。国家公務員も志望していましたが、調査業務などの業務内容を知り、国立国会図書館を第一志望として意識するようになりました。
4.就職活動の方針
文化芸術分野に携わりたいと考え、国家公務員(文部科学省など)を志望していました。民間企業は受けていませんでした。
5.当館職員採用試験の試験対策
国立国会図書館の試験の前に国家公務員試験があったので、主に国家総合職のテキストを使って勉強していました。面接前には、国立国会図書館ホームページに掲載されている『レファレンス』などの刊行物を読むようにしていました。国家総合職を併願すると日程は多少ハードにはなりますが、試験対策はしやすいと思います。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
第3次試験では、国家公務員と国立国会図書館というワードで盛大に噛むほど緊張していましたが、いざ面接室に入ると部屋の広さと面接官の人数に驚いて肩の力が抜けたのを覚えています。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
資料の収集・保存や、国政課題に関する調査業務に携わりたいです。歴史学を専攻する中で、後世に資料を残すことの重要性を痛感したことはもちろん、それら資料を今を生きる人々に役立てるような仕事ができたらと思っています。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
受験当初は倍率の高さがどうしても気になるとは思いますが、あまり周りは気にせず、自分のできること、やってきたこと、やりたいことを率直に伝えることに集中するに尽きると思います。私は正直に言うと、当たって砕けろぐらいの気持ちで出願しました。受験を迷ったら、まず申し込んでみることをお勧めします。
14. 22歳女性(専門科目:人文科学、大学)
1.学生時代の専攻・研究について
美術史学を専攻しており、卒業論文ではキリシタン美術を扱う予定です。また、学芸員課程と司書課程を並行して履修し、社会教育についても広く勉強しました。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
学芸員課程と司書課程を履修したことが印象に残っています。学芸員資格取得のための博物館実習では、地元の美術館で運営の実情を学んだり展示案の作成を行ったりしました。司書課程では図書館の運営や資料の組織化などについて学び、図書館への就職を考えるきっかけとなりました。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
国内唯一の国立図書館として、全国の図書館の活動を支援し、国民の情報への平等なアクセスを実現するという役割に魅力を感じ志望しました。また、私が大学生活で学んだ美術史学、図書館情報学、博物館学の知識を直接的にいかせる場所であることも理由の一つです。
4.就職活動の方針
大学職員の独自採用試験(事務)、国立大学法人等職員採用試験(図書)を併願しました。図書館就職を最優先にしながら、広く学術に携われる仕事がしたいと考えていました。
5.当館職員採用試験の試験対策
予備校等には通っていなかったため、独学で対策を行いました。第1次試験の教養科目は、市販の公務員試験過去問題集や高校の教科書を利用して勉強しました。第2次試験の専門試験は図書館情報学を選択し、図書館職員採用試験対策の問題集と国立国会図書館のホームページに掲載されている過去問を利用して対策しました。頻出の用語や問われやすい論点について自分の言葉でまとめ、繰り返し復習しました。また、面接については大学のキャリアサポートセンターで練習をしました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
第3次試験で、志望動機等について様々な角度から深掘りされたことが最も印象に残っています。緊張も相まってうまく受け答えができないこともありましたが、頂いた質問を通して自身の就活の軸がより明確になり、以降の併願先の選考でも自分の思いをうまく伝えることができるようになりました。受験者一人ひとりに対して真摯に向き合ってくださる印象を受けました。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
書誌データ・典拠データの作成など、情報の組織化に携われる仕事に興味があります。それらの業務を通して、誰もが必要な情報にすばやくアクセスできる社会作りに貢献できればと考えています。まずは様々な部署で経験を積み、国立国会図書館の業務を広く理解できるよう努めます。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
私が就職活動をしていた頃、先輩方の合格体験記のメッセージに力をもらった経験があります。だからこそ今回この項目の執筆に最も時間をかけていますが、一つだけお伝えするならば、この合格体験記を執筆している私たちも、不安に押しつぶされそうになったり先輩方の合格体験記を読んで気分を高めたりした経験があるということです。だから、少しでも興味があればぜひ受験してみてください。みなさんが納得のできる進路を選択できるよう、心から応援しております。
15. 26歳男性(専門科目:自然科学、大学院)
1.学生時代の専攻・研究について
学生時代は一貫して動物生態学を専攻していました。学部ではダンゴムシの球体化について、修士課程では鳥類とダニの共生関係について研究していました。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
修士課程では、フィールドである離島に数ヶ月間滞在し、研究室の構成員と共同生活をしながら野外調査を行っていました。ストレスの溜まりやすい環境の中で根気よく調査を続けることには苦労しましたが、その分、長期調査の結果が出た時の喜びはひとしおでした。また、島民の方々との交流の中で、島の自然や文化に触れて貴重な経験を積むことができる良い機会だったと思っています。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
小さい頃から本が好きで図書館を頻繁に利用していたことから、後述の方針に則り就職を考えたときに、図書館で働くという選択肢が生まれました。その中でも受験資格に司書資格が求められないこと、調査業務で自身の適性をいかせるのではないかと考えたことから、志望する気持ちが強まりました。
4.就職活動の方針
人々の学習や調査を支える環境としての公共施設を提供する立場で働きたいと考え、国立国会図書館だけでなく、地方公務員も受験していました。
5.当館職員採用試験の試験対策
教養試験は併願先の対策とあわせて、市販の地方上級~国家総合職の過去問題集で対策していました。第2次試験の専門試験は生物学を選択しました。過去問の分析に時間をかけ、大学の教養課程で使っていた教科書を用いて対策しました。自身の就職活動で初めての面接であったため、大学のキャリアセンターやハローワークのサービスを徹底的に利用し、模擬面接を繰り返して対策しました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
国立国会図書館の職員の方々の対応が非常に丁寧で、第1次試験から第3次試験まで安心して受験することができました。特に面接官の方々が穏やかに話を聞いてくださったので、初めての面接にも関わらず、落ち着いて話すことができました。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
資料の収集・保存業務や国政課題に関する調査業務、加えて子供の読書活動支援と、国立国会図書館の業務には広く興味があります。どの業務にも真摯に向き合い勉強を欠かさず取り組んでいきたいと考えています。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
国立国会図書館の志望を躊躇する要素が採用倍率だけならば、開き直って挑戦することをお勧めします。3段階に分けて選抜が行われ、採用試験が進むごとに段々倍率が下がっていくため、採用倍率が気になったのは初めの一歩の時だけだったと感じました。
16. 24歳男性(専門科目:自然科学、大学院)
1.学生時代の専攻・研究について
物理学を専攻しており、量子ビームなどを用いて微生物の体内にあるタンパク質の動態を研究しています。
2.学生時代の思い出・頑張ったことなど
陸上競技部に所属し、記録向上のため活動に取り組んだことが思い出です。
3.国立国会図書館職員を志望した経緯・理由
昔から本が好きで、本に関わる仕事がしたいと漠然と考えていました。そこで国立国会図書館の存在を知り、業務説明会に参加したり、採用パンフレットを見たりする中で魅力を感じ志望しました。
4.就職活動の方針
他の国家公務員を併願していました。民間企業は受けていませんでした。
5.当館職員採用試験の試験対策
第1次試験は国家一般職の過去問を解いて対策しました。第2次試験の専門試験は物理学を選択し、大学院入試で用いた市販の問題集と、国立国会図書館ホームページに掲載されている過去問を解いて対策しました。
6.当館の採用試験で印象に残っていること・就職活動を通しての感想
第2次試験の物理学の専門試験が印象に残っています。自分が対策していなかった範囲の問題がでてとても焦りましたが、最後まで諦めずに試験を受けて良かったと思っています。
7.国立国会図書館職員としてやってみたいこと・頑張りたいことなど今後の目標
国際子ども図書館での業務に興味があります。本と子どもをつなぐ仕事ができれば嬉しいです。
8.国立国会図書館の受験を検討している方へのメッセージ
就職活動中は先行きが見えず色々と不安になることも多いかと思いますが、あまり思い悩みすぎず、気楽に考えるくらいが良いと思いました。皆様が良い結果を得られるよう応援しております。