復旧
被災した設備、資料等の整備・復旧を行い、業務とサービスを通常に戻していく段階です。事態が落ち着いてから取りかかり、時間をかけて計画的に進めます。
復旧計画の作成
蔵書全体を再び利用できるようにするための復旧計画を作成します。全体の被災状況を把握し、優先順位を確認し、対処を決定し、コストを見積もり、経費と人材を割り振り、全体のスケジュールを作成します。必要に応じて、協力機関等へ支援を要請します。
資料の復旧
図書館サービスの復旧が優先されますが、それと並行して、できる範囲で資料の復旧を目指します。改めて資料の優先順位を確認し、人的・時間的・金銭的コストを勘案して、修理・買い替え・現状維持・廃棄等の対処方法を決定し、実行します。
参考情報
経験を活かす・伝える
今後の資料防災のために、経験を踏まえて防災計画やマニュアルの評価・見直しを行います。また、被災経験を他の図書館や関連機関と共有することが、協力体制の強化につながります。
災害関連情報をデータベース化して公開する機関も増えています。
国立国会図書館は、東日本大震災に関するデジタルデータを一元的に検索・活用できるポータルサイト「東日本大震災アーカイブ」(ひなぎく)を公開しています。また、カレントアウェアネス・ポータルの「東日本大震災関連記事」のページでは、東日本大震災を中心として災害関連の過去の記事を蓄積して掲載しています。