第24回保存フォーラム
第24回保存フォーラムの終了について
平成25年12月5日に第24回保存フォーラム「持続可能な環境管理―図書館・文書館の資料を中心に―」を東京本館新館大会議室において開催しました。参加者は125名(うち館内からは36名)でした。
講演では、東京文化財研究所の佐野千絵氏より、図書館及び文書館における資料の保管環境整備に関する基礎知識や、図書館及び文書館資料に多い紙とマイクロフィルムを中心とした劣化抑制対策などについてお話しいただきました。書庫の状況に応じた温度湿度の管理や測定、適切なクリーニングの頻度、カビを予防するための空調管理が重要であることが示されました。
また、事例報告として現在の書庫環境管理について、文書館、図書館から報告がありました。カビ対策について、高性能フィルター掃除機による清掃、紫外線殺菌灯の使用、温湿度管理など様々な取組みが紹介されました。
質疑応答では、冒頭に佐野先生から事例報告の内容について講評をいただきました。参加者からは、温湿度の計測方法、温度と湿度のどちらを優先して管理するべきか等について活発な質問がありました。
- プログラム(PDF: 56KB)
- 講演「書庫・収蔵庫の温度湿度管理」
配布資料(PDF: 1.50MB)
講演全文(PDF: 336KB)
佐野千絵氏(東京文化財研究所保存修復科学センター保存科学研究室長) - 事例報告1 国立公文書館(PDF: 404KB)
中村愛子氏(国立公文書館業務課保存係長) - 事例報告2 東京都立中央図書館(PDF: 465KB)
眞野節雄氏(東京都立中央図書館資料保全専門員) - 事例報告3 国立国会図書館(PDF: 1.32MB)
河上健二(国立国会図書館収集書誌部資料保存課主査)
第24回保存フォーラムの開催について
保存フォーラムは、図書館における資料保存対策や技術について、実務者が情報交換、意見交換を行うことを目的として開催するものです。
図書館や文書館が、資料の劣化を抑制し、資料を虫やカビの害をから守るためには、温湿度の管理や清掃によって保存環境を整備することが重要です。そこで、第24回保存フォーラムでは、「持続可能な環境管理-図書館・文書館の資料を中心に-」をテーマに、経費や施設等の制限がある中で実施可能な対策を考えていきます。
日時 | 平成25年12月5日(木)午後2時~5時(受付 1時30分~) |
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会場 | 国立国会図書館 東京本館 新館3階大会議室 アクセス方法は東京本館 新館3階 大会議室/研修室へのアクセスをご参照ください。 |
テーマ | 持続可能な環境管理-図書館・文書館の資料を中心に- |
内容 |
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定員 | 80名(先着順) |
参加費 | 無料 |
申込方法 | 終了しました |
問い合わせ先 | 国立国会図書館 収集書誌部 資料保存課 電話:03(3506)3356(直通) メールアドレス:hozonka |