当館が所蔵する視覚障害者等用データの外国への提供について─外国在住の個人及び図書館等へのご案内
国立国会図書館は、「盲人、視覚障害者その他の印刷物の判読に障害のある者が発行された著作物を利用する機会を促進するためのマラケシュ条約」(以下、「マラケシュ条約)で規定される「権限を与えられた機関(Authorized Entity)」(以下「AE」)として、日本で製作された視覚障害者等用データを外国の視覚障害者等及び条約で規定されるAEに提供しています。
このページでは、当館が所蔵する視覚障害者等用データの、外国の図書館(AE)及びプリントディスアビリティのある方への提供について説明します。
目次
1 当館からのデータ提供対象
2 外国への提供が可能なデータ
当館の視覚障害者等用データ送信サービスに登録されているデータが対象になります。主として日本語の資料(日本語で録音された音声DAISYや、日本方式で記述された点字データ)です。詳しくは視覚障害者等用データ送信サービスのページをご覧ください。
なお、既存のファイル形式のみが対象で、形式変換や翻訳は行っておりません。
3 データ利用の申込み方法
3-1 個人の場合(プリントディスアビリティのある方のみ)
まずは、居住国のAE又はABC Global Book Service加盟機関を通じて当館にご相談ください。
ただし、継続的に当館のデータを利用されたい場合は、当館の「視覚障害者等用データ送信サービス」の利用者として登録すれば、直接利用することも可能です。
利用者登録手続きについては以下のページをご覧ください。
視覚障害者等用データ送信サービスについては以下のページをご覧ください。
3-2 機関(マラケシュ条約で規定される「権限を与えられた機関 (Authorized Entity) 」の場合
プリントディスアビリティのある方からの要望を受けて日本国外の機関がデータの入手を希望される場合は以下のページ(英語のみ)をご覧ください。
4 利用範囲
データの利用・提供が認められるのは、プリントディスアビリティのある方のみです。プリントディスアビリティのある方以外の者による利用はできません。その他、マラケシュ条約及び各国の法令に基づいてご利用ください。
5 参考
盲人,視覚障害者その他の印刷物の判読に障害のある者が発行された著作物を利用する機会を促進するためのマラケシュ条約(マラケシュ条約)とは
マラケシュ条約(外部サイト)は、DAISYや点字データ等の視覚障害者等の方向けの資料を、国境を越えて交換することを可能にする国際条約です。日本では2019年1月に発効しました。これにより、外国(条約締約国)で視覚障害者等の方のために製作された複製物を取り寄せることや、日本国内で視覚障害者等の方のために製作された複製物を提供することができるようになりました。
Accessible Books Consortium (ABC) Global Book Serviceとは
ABC Global Book Service(外部サイト)は、世界知的所有権機関(WIPO)の下に設立されたAccessible Books Consortium (ABC) が運営する視覚障害者等用データに関する国際的な総合目録サービスで、マラケシュ条約に基づく視覚障害者等用データの国際交換のプラットフォームと位置付けられています。2019年11月現在、46か国から61機関が参加していて、76言語の54万タイトル以上のタイトルの書誌が収録されています。
6 このページに関するお問い合わせ
図書館協力課 障害者図書館協力係
電話:+81-774-98-1458(月曜日から金曜日9時から17時45分まで 国民の休日・祝日及び年末年始を除く)
メールアドレス:syo-tky