外交官、漢学者。幕末維新期は熊本藩士として国事に奔走し、維新後、明治政府に出仕して大蔵省、外務省に勤務。明治8(1875)年森有礼に随行して渡清、13年天津領事となり琉球帰属問題で清国と交渉。15年朝鮮国弁理公使となり、甲申政変に関与し、事後処理後辞職した。東京帝大教授として経書を講じ、大正3(1914)年帝国学士院賞を受賞、文学博士となる。著書に『左氏会箋』など。