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「国立国会図書館をめぐるデータオープン化の現状と展望~データ利活用促進に向けた取組~」開催報告

オープンサイエンスをテーマとしたカンファレンス「Japan Open Science Summit 2019」(外部サイトへリンク)において、「国立国会図書館をめぐるデータオープン化の現状と展望~データ利活用促進に向けた取組~」と題するセッションを令和元年5月27日に開催しました。

プログラム・配布資料

  • 国立国会図書館のデータオープン化について
    • 「国立国会図書館のデータの二次利用促進 これまでとこれから」
    • 「国立国会図書館サーチからのデータ提供」
  • 報告者によるトークセッション
    • 進行:高品盛也(国立国会図書館電子情報流通課長)

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セッションの概要

高品電子情報流通課長による趣旨説明の後、講師による報告が行われました。

【報告】「国立国会図書館のデータの二次利用促進 これまでとこれから」(奥田倫子)

国立国会図書館が提供するデータの種類やウェブサービスを概説し、二次利用の枠組整備のこれまでの取組を振り返り、DOI付与やIIIF対応、書誌データの無償化の新しい動きを紹介しました。また、国立国会図書館のデータの活用事例を紹介しました。

【報告】「国立国会図書館サーチからのデータ提供」(川瀬直人)

統合検索サービスである国立国会図書館サーチの仕組みやメタデータ提供を概説し、取得できるデータ形式や取得手段であるAPIを紹介しました。また、よりオープンな利用に向け、二次利用条件明示の取組等を説明しました。

【報告】「データ利活用のためのジャパンサーチモデル」(神崎正英氏)

利活用しやすいデータを考える上で、「見つかる、活かせる、辿れる」データという観点が示され、そうした点を追及した「ジャパンサーチ利活用スキーマ」(外部サイトへリンク)について、詳しく紹介しました。また、ジャパンサーチに搭載されたデータが実際にどのように利活用に優れているか、実演を交えながら、ジャパンサーチの特徴について説明しました。

【報告】「利活用サービスの実際」(中村覚氏)

オープンデータの活用事例について、実演を交えつつ次の4つを紹介しました。①人文情報学分野におけるオープンデータの活用事例、②国立国会図書館オープンデータの活用事例、③ジャパンサーチの活用事例、④その他オープンデータ・ソフトウェアの活用事例。その上で、利活用の促進に向けた必要条件(二次利用を可能とする権利条件付与、機械可読、規格への準拠)をまとめました。

【報告者によるトークセッション】

会場からのご質問を交えながら、データの利活用促進に向けた議論を行いました。識別子を活用することで、他機関のサービスにつなぐことができる点、また利活用事例を把握する工夫が必要である点などについて言及がありました。

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