ホーム > 採用情報 > 先輩からのメッセージ > 国際子ども図書館資料情報課 須田 春香(平成29年度入館)(令和4年度職員採用説明会(令和5年2~3月開催))

国立国会図書館職員 先輩からのメッセージ

国際子ども図書館資料情報課 須田 春香

主な経歴

  • 平成29年4月 入館(一般職)、利用者サービス部サービス運営課
  • 平成31年4月 電子情報部システム基盤課
  • 令和3年4月 国際子ども図書館資料情報課

はじめに

大学及び大学院では中国史を専攻していました。歴史学では文献調査が重要なため、学生時代から当館を利用し、資料がアーカイブされることの重要性を感じていました。そのなかで元職員の方の執筆論文を読み当館で働くことに興味を持ち、漠然と教育・文化関係に係る仕事をしたかったこともあり、当館を志望するようになりました。

現在担当している業務

国際子ども図書館で所蔵する外国資料の選書・整理(検索等のための書誌データ作成)を主に担当しています。国際子ども図書館は、約160の国と地域、約140の言語の児童書やその関連資料を所蔵しています。資料は、各国・地域の児童文学賞情報等を参照しながら選んでいます。これらの資料を利用し、児童書研究資料室の小展示の企画などもします。

また、資料情報課の業務として児童書研究資料室(児童書の調査研究のための資料室)のカウンター業務も担当しています。書庫資料の閲覧ができるのは、原則として資料室の中のみのため、それらの貸出・返却、出納や複写受付なども行っています。

担当業務のやりがい・魅力

資料の選書から利用提供までの流れをほぼ網羅できる業務の幅広さが魅力だと思います。

外国資料の選書や整理作業を通して、世界の国・地域の絵本のテーマとしてよく取り上げられる題材やお正月やクリスマスなど世界で広く共通する行事の差異が分かったり、課に配属されるまで見たことも聞いたこともないような言語に触れ・学んだり、興味深い情報に日々接することができます。カウンター・出納業務を通して、選書した資料等が実際に利用されているのを目の当たりすることもあります。

また、小展示の企画は、1テーマをほぼ1人で担当するため、テーマに合いそうな資料を探したり、テーマそのものについて調べたり、自分のやったことがそのまま形になっていく点にやりがいを感じています。

中国語を使用した業務

国の機関からの通信文書等の翻訳を行う職員として、中国語の報告書やメールの翻訳や校正を行う機会がときどきあります。私の場合は中国語ですが、他に韓国語・ドイツ語・ロシア語・アラビア語など多数の言語の翻訳協力員がいます。

その他、プロジェクトや個別依頼を受けた業務としては、国立国会図書館科学技術情報整備基本計画策定に向けた提言づくりのための参考資料として中国をはじめとする海外の図書館のデジタル資料の利用提供状況を調査したり、カレントアウェアネスで台湾の図書館に関する記事を書いたり様々な経験を積むことができています。

当館職員を目指す方へ

当館には幅広い業務があり、汎用性が求められる業務もあれば専門性を要する業務も数多くあります。専門領域に近い業務で自身の専門性を活かすこともあれば、未知の業務で思いもしなかった興味がわくこともあるかと思います。

やりたいことがはっきりしている方は勿論、幅広いことに興味をお持ちの方も、学び続けたい気持ちがあれば当館は働きやすい場所だろうと感じています。ぜひ、国立国会図書館を働く場所の一つとして選んでいただければと思います。