終幕
第1幕から第3幕まで、茶屋娘、歌舞伎役者、女義太夫と、彼らを熱心に推していたファンの人々について紹介してきました。本展示をとおして、江戸時代以降の「推し活」の一端に触れ、現代の私たちと変わらない熱意があったことを感じていただけたら嬉しく思います。
参考文献
はじめに・全体
- データベース「Japan Knowledge」より『現代用語の基礎知識』、『国史大辞典』、『世界大百科事典』、『日本大百科全書(ニッポニカ)』
- 早稲田大学演劇博物館『2023年度春季企画展 推し活!展―エンパクコレクションからみる推し文化』(会期2023.4.24~8.6)及び同企画展パンフレット
第1幕 会える推し 茶屋娘
- データベース「Japan Knowledge」より『日本人名大辞典』、『日本国語大辞典』
- 佐藤要人『江戸水茶屋風俗考』三樹書房, 1993【GB374-E20】
- 藤沢衛彦『笠森おせん』(江戸伝説叢書 ; 第5編), 啓文館, 大正8(1919)【182-388】
- 津田類「風流江戸ばなし-23-水茶屋の女たち--虚実綯い交ぜた"色の道"おかし」『日本及日本人』1602号, 1991.4【Z23-68】
- 鶴岡春三郞「笠森稻荷と笠森お仙」『武蔵野』15巻6号, 1930.6【Z8-245】
- 三田村鳶魚『芝居ばなし』第1編, 歌舞伎出版部, 大正15【564-68イ】
- 三田村鳶魚著;朝倉治彦編『江戸の女』 (中公文庫. 鳶魚江戸文庫 ; 2), 中央公論社, 1996.10【GB341-G20】
- 安藤優一郎『大江戸の飯と酒と女』(朝日新書 ; 736), 朝日新聞出版, 2019【GD51-M31】
- 安藤優一郎「流行を牽引、そしてグッズ販売も! 江戸の人びとを魅了した「アイドル」たち」『歴史街道』386号, 2020.6【Z8-2884】
- 檜山良昭『江戸の発明現代(いま)の常識 : 百均・アイドル・焼き芋屋 : 江戸のヒット仕掛け人 続』東京新聞, 2023【DC48-M32】
- 「水茶屋娘 (特集 歌麿と錦絵エロチカ黄金時代 ; 大江戸美女カタログ)」『芸術新潮』54(1), 2003.1【Z11-97】
第2幕 華やかな推し 歌舞伎役者
- データベース「JapanKnowledge」より『デジタル大辞泉』
- 藤澤茜『錦絵が創った江戸文化』笠間書院, 2013.2【KC172-L7】
- 大久保純一『錦絵出版論 : 大量生産・消費される〈美術〉』吉川弘文館, 2013.4【KC172-L9】
- 『歌舞伎文化の諸相 (岩波講座歌舞伎・文楽 ; 第4巻)』岩波書店, 1998.10【KD481-G50】
- 『江戸の暮らしがもっとわかる歌舞伎案内 : 歌舞伎を知らずして江戸を語るなかれ! (洋泉社MOOK)』洋泉社, 2013.4【Y94-L14315】
- 藤澤茜『歌舞伎江戸百景 : 錦絵で読む芝居見物ことはじめ』小学館, 2022.2【KD484-M12】
- 田口章子監修『江戸人と歌舞伎 : なぜ人々は夢中になったのか (プレイブックスインテリジェンス = Play books intelligence)』青春出版社, 2002.12【KD484-H1】
- 山田順子『絵解き「江戸名所百人美女」江戸美人の粋な暮らし』淡交社, 2016.2【KC172-L56】
- 林美一「死絵考 その上」『錦絵芸術』45巻, 1975.8【Z11-304】
- 林美一「死絵考 その下」『錦絵芸術』46巻, 1975.11【Z11-304】
- 清河八郎著;小山松勝一郎編訳『西遊草 : 清河八郎旅中記 (東洋文庫 ; 140)』平凡社, 1969【GB354-4】
- 藤沢茜「役者団扇絵の変遷-出版事情を中心に-」『錦絵芸術』132巻, 1999.7【Z11-304】
- 小池章太郎「嘉永二年の八代目団十郎」『跡見学園女子大学国文学科報』跡見学園女子大学国文学会, 27号 1999.3【Z13-2150】
- 北川博子「役者と死絵」『国文学 : 解釈と鑑賞 65(12)[(835)]』73巻3号, 2000.12【Z13-333】
- [喜田川守貞][原著];高橋雅夫編著『守貞謾稿図版集成』雄山閣, 2002.1【GB341-G103】
- 国書刊行会編『近世風俗見聞集 苐三 (国書刊行会刊行書)』国書刊行会, 1912【382.1-Ki249-T】
- 『歌舞伎叢書 第1集』金港堂, 明43.10【330-20】
- 西田菫坡「俳優百面相」『歌舞伎』19, 1901.12【雑35-52】
- 伊原青々園『市川団十郎の代々 上巻』市川宗家, 大正6【15-331】
- 博文館編輯局校訂『四大奇書 下 (帝国文庫 ; 第39,41編)』博文館, 明治29【913.5-Si277-H】
第3幕 魅了する推し 女義太夫
- データベース「JapanKnowledge」より『デジタル大辞泉』
- 西木浩一「江戸「女浄瑠璃」考」『総合女性史研究』16号, 1999.03【Z6-2883】
- 笹山敬輔『幻の近代アイドル史=SECRET HISTORY OF MODERN IDOLS:明治・大正・昭和の大衆芸能盛衰記』 (フィギュール彩 ; 14)』彩流社, 2014.5【KD815-L9】
- 加丸入登編『竹本綾之助艶物語』, 三芳屋, 明45.6【特63-636】
- 水野悠子『知られざる芸能史娘義太夫』, 中央公論社, 1998.4【KD175-G11】
- 水野悠子『江戸・東京娘義太夫の歴史』, 法政大学出版局, 2003.3【KD175-H3】
- 水野悠子『娘義太夫 : 人名録とその寄席』, 日本芸術文化振興会, 2000.3【KD175-G16】
- 長谷川時雨著;杉本苑子編『新編近代美人伝』上, 岩波書店, 1985.11【GK13-975】
- 岡田道一「明治娘義太夫盛衰記」芸能学会編『芸能』11(3)(121), 1969-03【Z11-91】
- 倉田喜弘『明治大正の民衆娯楽』, 岩波書店, 1980.4【KD815-32】
- 倉田喜弘『芝居小屋と寄席の近代』, 岩波書店, 2006.9【KD22-H41】
- 湯本豪一『明治ものの流行事典 (絵で見る歴史シリーズ)』, 柏書房, 2005.12【GB451-H4】
- 明治編年史編纂会編『新聞集成明治編年史』第8巻, 財政経済学会, 昭和10【614-181】
- 加丸生「堂摺連の今昔」『文芸俱楽部』17(14), 1911.10【YA5-1020】
- 坂本紅蓮洞「女義太夫胴擦連の今昔」『世の中』3(1), 1917-01【雑54-79】
- 伊東久智「近代日本の大衆芸能とジェンダー・セクシュアリティ」『歴史学研究』(1016), 2021.11【Z8-282】
- 森みゆき「明治期における女義の評価の変遷」『楽劇学』(19), 2012.3【Z11-B177】
- 和楽web「熱烈ファンと結婚した「明治の会いに行けるアイドル」あやちゃんは、現代アイドルの先駆け!?」
<https://intojapanwaraku.com/rock/culture-rock/110366/>