おわりに
皆様、いかがでしたか? これであなたも名探偵…と申し上げたいところですが、この物語でご覧になった探偵小説は、数ある中のごく一部。探偵小説の魅力が尽きることはないでしょう。ここから先は、皆様自身で探偵小説の世界を探っていただく番です。
―今宵の物語も終幕を迎えました。名残惜しくはございますが、今夜はここでお別れです。またどこかでお会いいたしましょう。
参考文献
全体
- 伊藤秀雄『大正の探偵小説 涙香・春浪から乱歩・英治まで』三一書房, 1991【KG381-E47】
- 堀啓子『日本ミステリー小説史 黒岩涙香から松本清張へ』(中公新書 ; 2285), 中央公論新社, 2014.9【KG381-L64】
- 小池滋「推理小説」『世界大百科事典』(データベース「Japan Knowledge」)
第一話 日本における探偵小説の始まり
- アーサー・コナン・ドイル原作, 押川春浪原案;北原尚彦編『険奇探偵小説ホシナ大探偵押川春浪ホームズ翻案コレクション』, 書肆盛林堂, 2015【KH897-L1385】
- アーサー・コナン・ドイル著;北原尚彦編『シャーロック・ホームズの古典事件帖 = The Classical Collections of Sherlock Holmes』(論創海外ミステリ ; 200), 論創社, 2018【KS154-L237】
- 新井清司「コナン・ドイルと日本」児童文学翻訳大事典編集委員会編『図説児童文学翻訳大事典』第4巻(翻訳児童文学研究), 大空社, 2007.6【KE177-H42】
- 伊藤秀雄『黒岩涙香 その小説のすべて』改訂増補版, 桃源社, 1979【KG561-149】
- 伊藤秀雄『明治の探偵小説』, 双葉社, 2002【KG314-G40】
- 『江戸川乱歩全集』第18巻(幻影城), 講談社, 1979.9【KH95-134】
- 江戸川乱歩著;平井隆太郎, 中島河太郎責任編集『江戸川乱歩推理文庫』59 (奇譚・獏の言葉), 講談社, 1988 【KH95-372】
- 江戸川乱歩著;新保博久ほか編『江戸川乱歩日本探偵小説事典』, 河出書房新社, 1996【KG381-G36】
- エミール・ガボリオ著, 太田浩一訳『ルルージュ事件』, 国書刊行会, 2008【KR157-J11】
- 江見水蔭『硯友社と紅葉』, 改造社, 昭和2【517-629】
- 江見水蔭『明治文壇史 : 自己中心』, 博文館, 昭和2【568-248】
- 梶山秀雄「近代日本文学の牽引車としての探偵小説 ──黒岩涙香と翻案小説」『島根大学外国語教育センタージャーナル』13号, 2018.3【Z71-P602】
- 川戸道昭, 榊原貴教編『明治の翻訳ミステリー 翻訳編』 第1巻 (ミステリー小説の曙)復刻版(明治文学復刻叢書), 2001【KE211-G49】
- 黒岩涙香著;池田浩士校訂・解説『人耶鬼耶 : 裁判小説』, インパクト出版会, 2016【KH864-L1099】
- 中島河太郎『日本推理小説史』第1巻, 桃源社, 1964【913.6-N572n】
- 野村胡堂『随筆銭形平次』(旺文社文庫), 旺文社, 1979【KH447-218】
- 長谷部史親「続・推理小説翻訳史4 エミール・ガボリオー」『EQ : Ellery Queen's mystery magazine』19(2), 1996.3【Z12-396】
- 長谷部史親『欧米推理小説翻訳史』(双葉文庫. 日本推理作家協会賞受賞作全集 ; 72), 双葉社, 2007【KG421-H6】
- 松本清張『黒い手帖 随筆』, 中央公論社, 1961【914.6-M335k】
- 『横溝正史全集』18 (探偵小説昔話), 新版, 講談社, 1975【KH734-41】
- 横溝正史『探偵小説五十年』, 講談社, 1977【KH734-87】
- 『日本推理小説大系』第1巻(明治大正集), 東都書房, 1960【913.608-N6882】
- 国立国会図書館「NDLギャラリー 旧常設展示 第37回 日本推理小説の系譜」
<https://ndlsearch.ndl.go.jp/gallery/joten>
第二話 日本の創作探偵小説の賑わい
- 石川巧, 落合教幸, 金子明雄, 川崎賢子編『江戸川乱歩新世紀 : 越境する探偵小説』, ひつじ書房, 2019.2【KG693-M72】
- 伊藤秀雄『昭和の探偵小説 昭和元年~昭和20年』, 三一書房, 1993.2【KG381-E79】
- 内田隆三『探偵小説の社会学』(岩波人文書セレクション), 岩波書店, 2011.11【KE173-J65】
- 内田隆三『乱歩と正史 : 人はなぜ死の夢を見るのか』(講談社選書メチエ ; 655), 講談社, 2017.7 【KG649-L18】
- 江戸川乱歩『探偵小説四十年』, 桃源社, 1961【910.28-E22t】
- 木々高太郎『人生の阿呆』, 版画荘, 昭11【711-100】
- 甲賀三郎「探偵小説講話 第一講」『ぷろふいる』3巻1号(昭和10年1月号)[復刻], ゆまに書房, 2009【Z79-B445】
- 武光誠『江戸川乱歩とその時代』, PHP研究所, 2014.12【KG649-L6】
- 谷口基『変格探偵小説入門 : 奇想の遺産』, 岩波書店, 2013.9【KG381-L29】
- 中島河太郎「推理小説展望」『世界推理小説大系』別巻, 東都書房,1965【908.3-Se1229】
- 長谷川卓也「取り締まられた探偵小説 (上) 江戸川乱歩、横溝正史、大下宇陀兒、木々高太郎、小栗虫太郎、橘外男らへの検閲禍」『出版ニュース : 出版総合誌』(1626), 出版ニュース社, 1993-03【Z21-164】
- 長谷川卓也「取り締まられた探偵小説 (下) 江戸川乱歩、横溝正史、大下宇陀兒、木々高太郎、小栗虫太郎、橘外男らへの検閲禍」『出版ニュース : 出版総合誌』(1627), 出版ニュース社, 1993-04【Z21-164】
- 藤井淑禎編『江戸川乱歩と大衆の二十世紀』(「国文学解釈と鑑賞」別冊), 至文堂, 2004.8【KG523-H5】
- 山前譲「資料不足の戦中、駆け足の戦後」江戸川乱歩『探偵小説四十年』下(光文社文庫. 江戸川乱歩全集 ; 第29巻), 光文社, 2006.2【KG523-H14】
- 横溝正史『真説金田一耕助』毎日新聞社, 1977【KH734-95】
- 吉田司雄編著『探偵小説と日本近代』, 青弓社, 2004.3【KG381-H47】
- 国立国会図書館「本の万華鏡 第4回 ベストセラーの歩み 第1章 ベストセラー前史 円本の出現」
<https://www.ndl.go.jp/kaleido/entry/4/1.html#anchor3>
第三話 名探偵
- 伊藤秀雄『昭和の探偵小説 昭和元年~昭和20年』, 三一書房, 1993.2【KG381-E79】
- 江藤茂博, 山口直孝, 浜田知明編『横溝正史研究』創刊号, 戎光祥出版, 2009.4【KG634-J61】
- 江戸川乱歩「D坂の殺人事件」『創作探偵小説集』第1巻,春陽堂,大正15.【545-6ロ】
- 江戸川亂歩『怪人二十面相』, 大日本雄辯會講談社, 1936.12【Y8-N04-H185】
- 黄金髑髏の会『少年探偵団読本 : 乱歩と小林少年と怪人二十面相』, 情報センター出版局, 1994.12
- 久世光彦「明智小五郎は二人いる」江戸川乱歩『明智小五郎全集』(大衆文学館) , 講談社, 1995.6【KH95-E373】
- 武光誠『江戸川乱歩とその時代』, PHP研究所, 2014.12【KG649-L6】
- 中島河太郎「金田一探偵の魅力」『名探偵金田一耕助の事件簿』1(Big bird novels), ベストブック社, 1976【Y82-3268】
- 中島河太郎責任編集『江戸川乱歩ワンダーランド』新装版, 沖積舎, 2003.7【KG523-J1】
- 藤井淑禎編『江戸川乱歩と大衆の二十世紀』(「国文学解釈と鑑賞」別冊) , 至文堂, 2004.8【KG523-H5】
- 二上洋一『少年小説の系譜』(幻影城評論研究叢書 ; 4), 幻影城, 1978.2【KG411-49】
- 堀江あき子編『江戸川乱歩と少年探偵団』(らんぷの本), 河出書房新社, 2002.10【KG523-H1】
- 横溝正史「金田一耕助誕生記」『名探偵金田一耕助の事件簿』3, ベストブック社, 1976【Y82-3268】
- 横溝正史『真説金田一耕助』, 毎日新聞社, 1977【KH734-95】
- 『江戸川乱歩全集 月報』8, 講談社, 1969.11【Y91-E1635】
- 国立国会図書館「本の万華鏡 第4回 ベストセラーの歩み 第3章 メディアミックス時代のベストセラー 1970年代~80年代のベストセラー」
<https://www.ndl.go.jp/kaleido/entry/4/3.html#anchor1>
第四話 探偵小説を彩るトリックの世界
- 江戸川乱歩「夢遊病者の死」『創作探偵小説集』第2巻, 春陽堂, 1926【545-6ロ】
- 江戸川乱歩「類別トリック集成」『幻影城 探偵小説評論集 続』, 早川書房, 1954【904-E22g-h】
- 江戸川乱歩『探偵小説の「謎」』(現代教養文庫), 社会思想研究会出版部, 1956【904-E22t】
- 江戸川乱歩「あとがき」『江戸川乱歩全集』6, 桃源社, 1962【913.6-E22e5】
- 江戸川乱歩「二銭銅貨」千葉俊二編『江戸川乱歩短篇集』(岩波文庫), 岩波書店, 2008.8【KH95-J88】
- 佳多山大地「八〇年代生まれ(ジ・エイティーズボーン)とミステリーを読む(第47回)蒼井雄『船富家の惨劇』」『本の窓』33(2) 2010.2【Z21-1337】
- 甲賀三郎「琥珀のパイプ」長田順行編『ワンダー暗号ランド : パズルつき・暗号推理小説傑作選』(講談社文庫), 講談社, 1986.7【KH6-377】
- 古閑裕規「江戸川乱歩「何者」「魔術師」「吸血鬼」論 ― ヴァン・ダインの影響とその作品受容」『国語国文』92巻6号, 2023【Z13-345】
- 権田萬治監修『海外ミステリー事典』(新潮選書), 新潮社, 2000.2【KE112-G15】
- 高木彬光『探偵小説 随筆』, 鱒書房, 1956【904-Ta175t】
- 原口隆行『鉄道ミステリーの系譜 シャーロック・ホームズから十津川警部まで』(交通新聞社新書 ; 102) , 交通新聞社, 2016.10【KE173-L80】
- 藤原宰太郎, 藤原遊子『真夜中のミステリー読本』改訂新版, 論創社, 2019【KE173-M21】
- 松本清張『点と線 長編推理小説』, 光文社, 1958【913.6-M335t】
- 松本清張『黒い手帳:随筆』中央公論新社, 1961【914.6-M335k】
- 南井正廣「時刻表トリック考」『言語文化』6(3), 2004【Z71-B861】
- 渡辺剣次『ミステリイ・カクテル』, 講談社, 1975【KE173-13】
- 侘美真理「『ジーキル博士とハイド氏』 ロバート・ルイス・スティーブンソン」浦野郁, 奥村沙矢香編『よくわかるイギリス文学史』(やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ), ミネルヴァ書房, 2020【KS74-M17】