父は幕臣、弟は小説家幸田露伴。明治5(1872)年海軍兵学寮に入校。26年海軍大尉として予備役に入り報効義会を組織し、千島樺太交換条約により日本領とされた千島列島を探検。最東端の占守島(シュムシュ島)に入植し、漁場の開拓にあたった。翌年日清戦争従軍のため帰還。日露戦争ではカムチャツカに侵入しロシア軍に捕われ、戦後帰国。第一次大戦にはシベリアで特殊任務に従事した。