令和5年度国立国会図書館長と都道府県立及び政令指定都市立図書館長との懇談会をオンラインで開催しました

令和5年6月30日（金）、標記懇談会が開催されました。この懇談会は、当館と公共図書館との協力の推進を図ることを目的として開催するもので、今年で58回目になります。オンライン形式により行い、都道府県立及び政令指定都市立図書館71館の参加がありました。

初めに、文部科学省から最近の図書館行政の動向について報告がありました。続いて、今年度の懇談会のテーマ「地域資料・歴史資料と人材育成」の下、京都府立京都学・歴彩館の金田章裕館長から、所蔵資料の特色、地域資料・歴史資料が地域研究に果たす役割、自館の人材の採用・育成等について報告がありました。

懇談会の後半のグループ懇談では、各館での地域資料・歴史資料と人材育成の取組や課題をテーマに、9つのグループに分かれて意見交換を行いました。その後、各グループから懇談内容の発表を行いました。資料の収集・提供に加えデジタルアーカイブ等、職員に要求される能力が多様化しており、より実践的な研修や外部機関と連携した人材育成が重要であること、地域資料・歴史資料を扱う専属の職員を持つ館がある一方、予算と人材が不足し、専門的な知識を持つ職員を配置できない等、多くの館で人材育成に苦労していること、人材育成の機会として、館内の若手職員による勉強会のほか、県図書館協会による研修の実施、県域を超える地区での担当者会議、外部講師による研修会等の開催、デジタルアーキビスト等の外部研修を受講といった手法があること等について発表がありました。

（国立国会図書館　総務部　支部図書館・協力課）