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ごあいさつ

国立国会図書館は昭和23年に開館し、本年で60周年を迎えます。これを記念して「国立国会図書館開館60周年記念貴重書展 学ぶ・集う・楽しむ」を開催することにいたしました。

当館は、納本制度により広く収集した国内出版物を蔵書の根幹としておりますが、歴史的、文化的に価値ある内外の資料の収集にも努力してまいりました。旧帝国図書館から引き継いだものも含め、当館創立以来の60年の歩みの中で蓄積された特色あるコレクションは、かなりの質量に達しております。

そのうち、古い時代の貴重な資料は、一定の基準により、貴重書、準貴重書に指定し、後世に永く伝えるため、保管、利用の上で特別な取り扱いをしております。さらに、書誌学上重要な資料を中心に、これらを一層充実することにも努めております。

10年前にも開館50周年記念として貴重書展を開催しておりますが、今回はそれとは視点をかえ、「学ぶ」「集う」「楽しむ」という3つのテーマによる構成とし、各テーマに沿って77点の資料を選定しました。東京本館及び関西館において展示会を開催するとともに、電子展示会として当館のホームページからも、広く皆様に御覧いただけるようにいたしました。

この機会に、当館の資料とデジタル化の取り組みについて、御理解を深めていただければ幸いです。

平成20年10月
国立国会図書館長
長尾 真