第17回日本古典籍講習会(2019年度)を実施しました
令和元年7月2日(火)から5日(金)の4日間、国文学研究資料館との共催で、標記講習会を実施しました。2日(火)から4日(木)は国文学研究資料館を、5日(金)は国立国会図書館東京本館を会場とし、公共図書館5名、大学図書館24名、専門図書館4名の計33名の参加がありました。
国文学研究資料館では、くずし字、写本、版本、蔵書印、絵入り本、装訂・料紙、表紙の文様、近世の出版など、古典籍を扱う上での基礎知識を幅広く取り上げた講義と、和古書目録作成に関する実習を行いました。
また、当館では、利用者サービス部人文課職員による和古書書誌データ作成と古典籍資料の電子化に関する講義と、収集書誌部資料保存課職員による資料保存の考え方に関する講義と四つ目綴じ、簡易帙の作製の実習を行いました。
また、1日目の研修終了後には、希望者を対象とする懇親会を実施しました。
終了後のアンケートでは、「NCRや国文学研究資料館と比較しながら説明されていて、理解が難しい適用細則の骨組みが理解できた」、「自館で電子化に着手する際にはこの講義を思い出しさえすれば良いというくらいに実務のレベルで理解ができた」、「和古書に限らず資料保存の実践的ポイントの紹介があり、道具類や取扱い方法など大変参考になった」「簡易帙がとても簡単に作製できたので、自館でも帙が必要になったときは作製したいと思った」といった感想が寄せられ、好評でした。
(国立国会図書館 関西館 図書館協力課 研修交流係)