1910(明治43)年12月19日、日本人による動力飛行が国内で初めて成功しました。ライト兄弟による世界初の動力飛行からわずか7年後のことです。今年(2010年)は、この初飛行から数えて100年目にあたります。
「本の万華鏡」第5回では、飛行機が日本の空を初めて飛んだ明治時代から、記録ラッシュに沸いた昭和初期までを振り返り、当時の熱気あふれる様子を紹介します。
第1章では、日本人による国内初の動力飛行や国産機の初飛行など、大正初期までの出来事を取り上げます。第2章では、航空産業の発展と、数々の記録が樹立された様子を中心に、世界一周が成し遂げられた1939(昭和14)年までを紹介します。第3章では、世間の話題となった飛行機は、人々からどのように受け止められていたのかについて、文学作品や当時の新聞記事などを交え紹介します。
本展示を通して、空に果敢に挑んでいった先人達の情熱と、時代の躍動感を感じていただければ幸いです。
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第1章 日本人、初飛行へ