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館長挨拶

ご挨拶

吉永館長の写真

このたび、4月1日付けで、第17代国立国会図書館長を拝命いたしました。

国立国会図書館は、国会に属する日本で唯一の国立の図書館として、国会の活動をサポートするとともに、国内外の資料や情報を収集した上で永く保存し、それらの情報資源を広く国民に提供するという、大変重要な役割を担ってまいりました。

国立国会図書館が開館以来70有余年に渡り果たしてきた基本的な役割を改めて噛み締めつつ、組織の先頭に立って重責をしっかり果たしてまいる所存です。皆様には御指導御支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

国立国会図書館がその役割を十全に果たすためには、資料を確実に収集し、保存していくことが課題となります。本年2月、その増加する資料に対応する収蔵施設として、京都府の関西館に新たな書庫棟が竣工いたしました。これも平素から国立国会図書館を応援してくださる皆様方の御尽力の賜物と、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

現在の国立国会図書館は、紙資料とデジタル資料が併存する環境の中で、新たな課題に対応するべく取組を進めています。国立国会図書館では印刷物に限定せず、ウェブサイトや電子書籍・電子雑誌(無償で技術的制限のないもの)などのオンライン資料にまで収集範囲を拡大してまいりました。有償の電子書籍・電子雑誌の収集・保存等についても検討を進めてまいります。

さらに、近年の情報環境の進展は、情報提供の在り方そのものにも変化を迫っております。国立国会図書館では、所蔵資料の提供のみならず、国内外の図書館や博物館、美術館などの機関が提供する情報資源も含めて統合的に利用できるサービスの実現に向けて取り組んでおります。

トルコのエフェソスという都市に、古代三大図書館のひとつであるケルスス図書館の遺跡があります。紀元2世紀に建てられたこの図書館には、当時12,000もの巻物を収蔵していたとのことです。以前に見学する機会があったのですが、遥か古代ローマの時代から、資料を収集・保存し、情報を流通させようとしていた人間の強い意志を感じ取ることができました。

翻って現代社会においては、諸課題が高度化・複雑化しており、国立国会図書館に求められる役割もまた、多様化してきております。このような社会の大きな変化にしっかりと向き合い、国会の図書館として、また国立の図書館として、我々に何ができるのか、全職員一丸となって誠心誠意取り組んでまいります。

重ねて、皆様の御指導御鞭撻を賜りますよう、心から御願い申し上げます。

令和2年4月

国立国会図書館長 吉永元信

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