沿革
国立国会図書館には二つの源流があります。
一つは、明治23年(1890年)に開設された旧憲法下の帝国議会に属していた貴族院・衆議院の図書館、もう一つは、明治5年(1872年)に設立され、行政機関である文部省に属していた帝国図書館(創立時は「書籍館」)です。
これら源流となった二つの図書館の蔵書のほとんどが国立国会図書館に引き継がれています。
国立国会図書館設立に先立ち、衆・参両議院議長は連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)に対し図書館専門家の派遣を要請し、昭和22年 (1947年)末米国図書館使節が来日しました。 この使節の助言により、基本構想がまとめられ、国立国会図書館法案成立の基礎となりました。
国立国会図書館は昭和23年(1948年)6月、赤坂離宮(現迎賓館)を仮庁舎に開館しました。昭和36年(1961年)、永田町に現庁舎の第一期工事が竣工、支部上野図書館(旧帝国図書館)等の資料を統合し、205万冊の蔵書を擁する日本を代表する図書館として活動を開始しました。
開館20周年にあたる昭和43年(1968年)に現庁舎である本館が完成し、増えつづける蔵書に対応するため、昭和61年(1986年)に隣接して新館を建設し、1,200万冊の資料が収蔵できるようになりました。
平成14年(2002年)10月、関西文化学術研究都市内(京都府相楽郡精華町)に国立国会図書館関西館が開館しました。
また、平成12年(2000年)5月、支部上野図書館を改築して、わが国初の国立の児童書専門図書館である国際子ども図書館が部分開館し、平成14年(2002年)5月に全面開館しました。