1945(昭和20)年8月14日に連合国最高司令官に任命されたマッカーサーに対して、9月6日、連合国最高司令官の権限に関する指令(JCS1380/6 =SWNCC181/2)がトルーマン大統領から統合参謀本部を通じて送付された。この指令は、日本占領に関するマッカーサーの権限は絶対的で広範なものであることを規定し、日本の管理は日本政府を通して行うという間接統治方式を示したが、必要があれば直接、実力の行使を含む措置を執り得るとした。さらに、ポツダム宣言が双務的な拘束力をもたないとし、日本との関係は無条件降伏が基礎となっていると明記した。この指令により、マッカーサーに日本占領に対する全権が与えられた。マッカーサーはこの指令が公表されることを望み、国務・陸・海軍三省調整委員会(SWNCC)はこれを承認したが、トルーマンの認可と公表前にその内容を英ソ中各国政府に知らせることをその条件とした。掲出資料には、トルーマンが9月17日付けでこれを承認したサインが見られる。
資料名 | Memorandum for the President, Subject: Authority of the Supreme Commander for the Allied Powers |
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年月日 | September 13, 1945 |
資料番号 | 国務省10進分類ファイル State Department Records Decimal File, 1945-1949 "740.00119 CONTROL (JAPAN)/9-1345" <Sheet No. SDDF(A)00445> |
所蔵 | 国立国会図書館 |
原所蔵 | 米国国立公文書館(RG59) |
注記 | マイクロフィッシュ |