松本委員会の憲法改正作業は厳重な秘密のうちに進められていたが、2月1日、『毎日新聞』第1面に突如「憲法問題調査委員会試案」なるスクープ記事が掲載された。これは正確には、松本委員会の内部では比較的リベラルな、いわゆる「宮沢甲案」にほぼ相当するものであった。しかし、毎日新聞が「あまりに保守的、現状維持的」としたのをはじめ、他の各紙も、政府・松本委員会の姿勢には批判的であった。この『毎日新聞』によるスクープ記事は、GHQが日本政府による自主的な憲法改正作業に見切りをつけ、独自の草案作成に踏み切るターニング・ポイントとなった。
資料名 | 憲法問題調査委員会試案(『毎日新聞』) |
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著者名 | |
出版地 | 東京 |
出版者 | 毎日新聞社 |
出版年月 | 昭和21年2月1日 |
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請求記号 | Z81-6 閲覧はマイクロ資料YB-6 |
所蔵 | 国立国会図書館 |
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