ホーム > 第4章 立憲政治の危機 > d. 戦時下の日本 > 銃後の生活
4-18 銃後の生活
町会総動員で開墾 神田区、日本橋区の昭和通り 『銃後の戦果』所収
「時局防空必携」は、太平洋戦争開戦当時、各省、企画院、防衛総司令部により作成され各家庭に配布された小冊子である。家庭、隣組、学校、工場等での空襲に対する備えや火災への対処法などが記されている。一方、扇子は、昭和7(1932)年10月に設立された大日本国防婦人会の記念品である。大日本国防婦人会は、満洲事変への出征兵士の送迎を機に結成された大阪国防婦人会をその前身として、かっぽう着にたすきの出で立ちで「国防は台所から」をスローガンに、軍部の指導のもと家庭婦人、労働婦人を中心に国防献金、廃品回収、献納運動等を通じて組織を拡大した。昭和17(1942)年大日本婦人会へ統合された時点で、会員数は1,000万に達していた。
時局防空必携
- 昭和16年12月
- 新居善太郎関係文書 1871
- 国立国会図書館
[扇子]
- 憲政資料室収集文書 1278
- 国立国会図書館
- 大日本国防婦人会関西本部記念品
扇面に「貞婉有志節」の書