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第5章 新日本の建設

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a. 終戦と占領

5-3 占領と改革の開始

GHQが置かれた第一生命ビル(絵画) 『目で見る議会政治百年史』所収
GHQが置かれた第一生命ビル(絵画) 『目で見る議会政治百年史』所収

終戦とともに、日本は連合国軍の占領下に置かれ、非軍事化・民主化への改革が始まったが、占領統治方針の策定作業はそれ以前から本格化していた。間接統治、皇室存続など占領政策の前提や、武装解除、思想信条を取り締まる法律の廃止や変更、政治犯の釈放など諸改革の方針となる、「初期対日方針」は、日本本土進攻を目前に控えた 昭和20(1945)年4月、米国務省がその作成に着手した。

国務省が作成した原案は、国務・陸・海軍三省調整委員会(SWNCC)の極東小委員会を経て、6月11日にSWNCCに提出された。7月末に発表されたポツダム宣言を受け、直接軍政の規定が修正され、さらに、陸軍省・統合参謀本部による修正を取り入れた上で、8月31日のSWNCC会議で承認された。9月6日に大統領の承認を得た後、22日「降伏後における米国の初期対日方針」(SWNCC150/4/A)として国務省が発表、日本では24日付けで各紙に報道された。

また、10月4日には、GHQは日本政府に「政治的・民事的・宗教的自由に対する制限の撤廃に関する覚書」(SCAPIN93)、いわゆる「人権指令」を発令した。この指令で、天皇制討議の自由化、治安維持法・思想犯保護観察法など15の法令の廃止、政治犯の釈放等が命じられた。

U.S. Initial Post-Surrender Policy for Japan (SWNCC150/4/A)

『U.S. Initial Post-Surrender Policy for Japan (SWNCC150/4/A)』
  • 21 September 1945
  • <Sheet No. TS00322>
  • 国立国会図書館
  • マイクロフィッシュ
  • 原所蔵:米国国立公文書館(RG331)

Memorandum for: Imperial Japanese Government. Through: Central Liaison Office, Tokyo. Subject: Removal of Restrictions on Political, Civil, and Religious Liberties.(SCAPIN-93)

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