憲法改正問題を検討するため、1945(昭和20)年9月28日、外務省が招へいして意見を聴取した宮沢俊義東大教授による講演の大意。宮沢は、美濃部達吉門下のなかでも屈指の憲法学者であった。ここでは、明治憲法のもとでも、十分、民主主義的傾向を助成しうると論じ、明治憲法の手直しで、ポツダム宣言の精神を実現して行くことが可能だとの見解を示した。このときの宮沢の見解は、のちに自身が主要メンバーとなる憲法問題調査委員会の審議や「憲法改正案」(乙案)に反映されている。
資料名 | 「ポツダム」宣言ニ基ク憲法、同附属法令改正要點 宮澤俊義教授講 昭和二十年九月二十八日於外務省 |
---|---|
年月日 | 昭和20年9月28日 |
資料番号 | 外交記録 A'3.0.0.2-2「帝国憲法改正関係一件 研究資料(第1巻)」の内 <GAI-1, Reel No. A'-0092> |
所蔵 | 国立国会図書館 |
原所蔵 | 外務省 |
注記 | マイクロフィルム |