開館70周年記念展示「本の玉手箱―国立国会図書館70年の歴史と蔵書―」

年表

書籍館から帝国図書館開館まで

西暦 当館関係事項 主なできごと
明治5年 1872 文部省博物局が湯島聖堂(写真1)に書籍館を開館
明治6年 1873 書籍館、博覧会事務局と合併
明治7年 1874 書籍館、浅草蔵前に移転し浅草文庫と称す 板垣退助らが「民撰議院設立建白書」を左院に提出
明治8年 1875 書籍館、博覧会事務局と分離して文部省の所轄に戻り、東京書籍館と改称して、湯島聖堂で開館
明治10年 1877 東京府に移管され東京府書籍館と改称 西南戦争
明治13年 1880 文部省の所轄に戻り東京図書館(写真2)と改称
明治14年 1881 国会開設の勅諭
明治15年 1882 上野公園に博物館(現在の東京国立博物館)・付属動物園開設
明治18年 1885 東京教育博物館と合併し、上野の同館内に移転 内閣制度を創設
明治22年 1889 東京教育博物館から分離し独立 大日本帝国憲法発布
明治23年 1890 衆議院・貴族院事務局編纂課設置(議会両院図書室の創始) 第1回帝国議会召集
明治24年 1891 田中稲城(写真3)、『東京図書館ニ関スル意見要略』を記す
明治25年 1892 日本文庫協会(日本図書館協会の前身)設立
明治27年 1894 日清戦争
明治29年 1896 帝国図書館設立の建議案可決(第9回帝国議会)

(写真1)湯島聖堂

(写真2)東京書籍館の蔵書票

(写真3)田中稲城(初代帝国図書館長)

帝国図書館開館

西暦 当館関係事項 主なできごと
明治30年 1897 東京図書館を廃止、帝国図書館が開館
明治33年 1900 衆議院図書館設置
明治37年 1904 日露戦争
明治39年 1906 帝国図書館新館開館(写真4) 第1回全国図書館大会
大正3年 1914 第一次世界大戦
大正9年 1920 国際連盟発足
大正12年 1923 関東大震災
大正14年 1925 普通選挙法公布
昭和4年 1930 帝国図書館第2期工事竣工(写真5、6)
昭和7年 1932 五・一五事件
昭和11年 1936 二・二六事件
昭和12年 1937 日中戦争
昭和14年 1939 第二次世界大戦
昭和16年 1941 太平洋戦争
昭和18年 1943 長野県に資料を疎開
昭和19年 1944 長野県に資料を疎開
(5月、8月)
昭和20年 1945 山形県に資料を疎開 広島、長崎原爆投下
終戦

(写真4)帝国国図書館大閲覧室

(写真5)帝国図書館閲覧室(昭和5年増築時)

(写真6)帝国図書館外観(昭和5年増築時)

国立国会図書館開館

西暦 当館関係事項 主なできごと
昭和21年 1946 国会図書館設置に関する決議案等可決 日本国憲法発布
昭和22年 1947 帝国図書館、国立図書館と改称
昭和23年 1948 米国図書館使節(V・W・クラップ、C・H・ブラウン)(写真7、8)国立国会図書館法に関する勧告(1月)
国立国会図書館法公布(2月)
納本受付開始(5月)
国立国会図書館開館(6月5日 旧赤坂離宮)(写真9、10)
立法調査資料(「A資料」「B資料」)刊行開始(8月)
行政及び司法各部門支部図書館開設(8月)
R・B・ダウンズGHQ特別顧問(写真11)が図書館運営に関する報告書提出(9月)
『納本月報』創刊
昭和24年 1949 『雑誌記事索引(人文科学編)』創刊(自然科学編は昭和25年)
国立図書館、国立国会図書館支部上野図書館となる
三宅坂仮庁舎竣工
『法令索引』刊行(昭和26年『日本法令索引』に書名変更)
湯川秀樹、ノーベル賞受賞
昭和25年 1950 『びぶろす』(支部図書館・専門図書館連絡誌)創刊
昭和26年 1951 『リファレンス』(国政に関する調査論文掲載誌。翌年『レファレンス』に誌名変更)創刊 サンフランシスコ講和条約
昭和28年 1953 テレビ放送開始
昭和30年 1955 『納本週報』創刊
昭和31年 1956 国際連合加盟
昭和34年 1959 第1回納入出版物代償金審議会 皇太子殿下御成婚
昭和35年 1960 『国立国会図書館蔵書目録』刊行開始

(写真7)C・H・ブラウン

(写真8)V・W・クラップ

(写真9)赤坂離宮入口

(写真10)赤坂離宮時代の一般閲覧室(花鳥の間)

(写真11)昭和23年夏 発足直後の当館を援助するために来日したR・B・ダウンズGHQ特別顧問と握手する金森館長と中井副館長(右端)

永田町新庁舎開館

西暦 当館関係事項 主なできごと
昭和36年 1961 『国立国会図書館月報』創刊
本館第1期竣工(写真12)
第1回科学技術関係資料整備審議会
昭和38年 1963 『国立国会図書館分類表』刊行開始 アニメ「鉄腕アトム」放映開始
昭和39年 1964 東海道新幹線開業
東京オリンピック
昭和41年 1966 国際図書館連盟に加盟
昭和43年 1968 洋書に『国立国会図書館分類表』を適用(和書は昭和44年)
本館第2期竣工(写真13)
三億円事件
昭和44年 1969 東大安田講堂事件
アポロ11号月面着陸
昭和45年 1970 『参考書誌研究』(主題情報に関する研究広報誌)創刊 日本万国博覧会(大阪万博)
昭和47年 1972 札幌冬季オリンピック
沖縄復帰
昭和50年 1975 学術文献録音サービス(視覚障害者向けの録音図書作成・貸出しなど)開始 沖縄国際海洋博覧会
昭和51年 1976 米国接収発禁図書返還(第1次)
昭和52年 1977 王貞治、756号本塁打。国民栄誉賞第1号。
昭和53年 1978 図書議員連盟発足
米国の日本占領関係資料の収集開始
開館30年記念式典
昭和54年 1979 『カレント・アウェアネス』(図書館に関する情報誌)創刊
昭和57年 1982 国立国会図書館関西プロジェクト調査会設置(昭和62年に答申)
昭和59年 1984 日系移民関係資料収集の開始
昭和60年 1985 国際科学技術博覧会(つくば科学万博)
昭和61年 1986 新館開館(写真14、15)
昭和63年 1988 「国立国会図書館関西館(仮称)設立に関する第一次基本構想」策定

(写真12)本館第1期竣工(昭和36年)

(写真13)本館第2期工事中(昭和41年)

(写真14)新館建設起工式(昭和56年)

(写真15)新館竣工(昭和61年)

平成の国立国会図書館

西暦 当館関係事項 主なできごと
平成2年 1990 国際花と緑の博覧会
平成5年 1993 明治期刊行図書マイクロフィッシュの利用提供開始
平成7年 1995 阪神・淡路大震災
地下鉄サリン事件
平成10年 1998 開館50周年記念式典 長野冬季オリンピック
平成12年 2000 国際子ども図書館第1期開館(写真16)
平成14年 2002 国際子ども図書館全面開館(5月)
関西館開館(10月)(写真17)
サッカー日韓ワールドカップ
平成17年 2005 大正期刊行図書のマイクロ化資料の利用提供開始 2005年日本国際博覧会(愛・地球博)
平成20年 2008 納本制度の日(5月25日)制定
平成23年 2011 東日本大震災
福島第1原発事故
平成27年 2015 国際子ども図書館アーチ棟竣工(写真18)

(写真16)国際子ども図書館

(写真17)関西館

(写真18)国際子ども図書館アーチ棟

デジタル化・電子図書館サービスの進展

西暦 当館関係事項
昭和45年 1970 電子計算機室新設
昭和47年 1972 機械編纂による『国会会議録総索引』刊行(電算機漢字処理第1号)
昭和55年 1980 館内オンライン情報検索システム稼働(~平成16年)
昭和56年 1981 JAPAN/MARC(『日本全国書誌 週刊版』の磁気テープ版)頒布開始
昭和63年 1988 J-BISC(JAPAN/MARCのCD-ROM版)頒布開始
入退館管理システム本格稼働
平成3年 1991 J-BISCの館内提供開始
平成6年 1994 『NDL CD-ROM Line』頒布開始(雑誌記事索引カレント版)
平成8年 1996 国立国会図書館ホームページ公開(写真19)
平成9年 1997 和図書オンライン閲覧目録(OPAC)提供開始(写真20)
平成10年 1998 「国立国会図書館電子図書館構想」策定
ディジタル貴重書展公開(初の電子展示会)
平成12年 2000 貴重書画像データベース公開
国際子ども図書館ホームページ公開
パッケージ系電子出版物の納本開始
平成13年 2001 インターネットによる国会会議録の全面提供開始
平成14年 2002 電子ジャーナルの館内利用提供開始
インターネットによる『日本全国書誌』提供開始
NDL-OPAC、近代デジタルライブラリー提供開始
インターネット資源選択的蓄積実験事業(WARP)提供開始
平成16年 2004 日本法令索引データベース提供開始
平成17年 2005 レファレンス協同データベース一般公開
平成21年 2009 所蔵資料の大規模なデジタル化を実施
リサーチ・ナビ提供開始
平成22年 2010 WARPをインターネット資料収集保存事業に拡充、国等のインターネット資料の網羅的収集開始
国立国会図書館サーチ(開発版)公開(平成24年本格公開)
平成23年 2011 歴史的音源資料(れきおん)の提供開始
平成25年 2013 国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)公開
民間のオンライン資料の制度収集開始
平成26年 2014 図書館向けデジタル化資料送信サービス開始
視覚障害者等用データの収集および送信サービス開始
平成28年 2016 近代デジタルライブラリーを国立国会図書館デジタルコレクションに統合
平成30年 2018 国立国会図書館検索・申込オンラインサービス(国立国会図書館オンライン)提供開始

(写真19)開設直後の国立国会図書館HP(平成8年)

(写真20)本館目録ホール内の検索端末(平成9年)