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1-5 憲法制定の建議
宮島誠一郎 『やまがた史上の人物』所収
「立国憲議」は、左院の少議官宮島誠一郎が明治5(1872)年に提出した建言書である。政府人民間の権利・義務を定める基本法令として国憲を制定することの重要性を述べ、新たな議事機関として暫定的に諸省長官・府県官員からなる議院を創設することを提案している。この提案を受け、左院では国憲編纂・議会制度樹立をめざす審議が始まった。審議は政局の紛糾により頓挫したが、政府により行われた最初の憲法制定の試みとしての意義は大きい。
「国憲編纂起原」は、活発化する国会開設運動を背景に宮島が執筆し、明治14年に岩倉具視へ提出したもので、左院を中心とした国憲編纂の経緯が概説されている。
立国憲議
国憲編纂起原
- [明治16年]
- 宮島誠一郎関係文書 1014
- 国立国会図書館