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第1章 立憲国家への始動

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b. 立憲政治への試み

1-6 青木周蔵の憲法構想

青木周蔵 『青木農場と青木周蔵那須別邸』所収
青木周蔵 『青木農場と青木周蔵那須別邸』所収

明治5(1872)年冬、岩倉遣外使節団の一員として欧州を巡回していた木戸孝允は、ドイツ滞在中の青木周蔵に対し、憲法草案の作成を命じた。憲法学者グナイスト(Rudolf von Gneist)に学んだ青木は、プロイセン憲法を参考としたうえで日本の国情に鑑み「大日本政規」と題する憲法草案、および憲法制定の理由書を起草した。翌年7月、木戸は上記理由書に基づく「憲法制定の建言書」を政府に提出し、さらに木戸系の新聞『新聞雑誌』150号にもこれを掲載した。「帝号大日本国政典」は「大日本政規」に修正を加えたものであるが、修正の中には議院の大部分を地方官で構成することや元老院を新設することなど、重要な変更点も含まれる。

帝号大日本国政典 (草案)

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