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3-2 立憲同志会
立憲同志会結党式 大正2年12月23日 『憲政会史』所収
本史料は大正2(1913)年2月7日に発表された立憲同志会宣言書並びに2月24日の議員総会で採択された綱領と政策である。桂太郎は、一大政党を作り、挙国一致のもとで辛亥革命後の対中政策をはじめとする国内外の難局に対処することを目指した。その運動は、桂の死去により停滞を余儀なくされたものの、結果的に立憲同志会は立憲政友会に相並ぶ政党へ成長した。
その綱領政策には桂自身の、また桂の下に集った人々の政見が反映されており、国民党を脱党して新党に参加した大石正巳、河野広中、島田三郎、武富時敏、箕浦勝人らの求めた、責任内閣制、行財政整理、対中政策の転換、植民地政策の確立、社会政策の実行による貧富懸隔の防止、官業の民営化、政務官更迭を容易とすることなども盛り込まれている。