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3-4 第1次世界大戦と日本
青島入城 大正3年11月 『世界大戦写真帖』所収
第2次大隈内閣の外交は加藤高明外相の主導のもとに進められたが、それは元老の介入を排除する傾向が強かった。その上、日英同盟を重視しすぎる加藤外相に対し、他列強などとの関係も重視する山県や井上らは強い不満を抱いていた。第1次世界大戦を日本にとって一大好機と見る点では両者は共通していたものの、外交の根本方針、進め方の点で大きな食い違いが生じていた。
そこで山県、大山、松方、井上の四元老は大隈首相と会見し、大隈を通じて加藤外相をコントロールしようとする。本史料は会見の覚書の原案として井上が望月に作成させたものらしく、ここからは外交の主導権を元老に取り戻そうとする要求が明瞭に見て取れる。
大隈首相ト四元老会見記
- 大正3年9月24日
- 望月小太郎関係文書 71
- 国立国会図書館