第2章 関孝和
コラム なぜ、となるのか(難易度3)
角度αについて
であるとします。すると、
となり、これを繰り返すと
です。
ところで、tanの加法定理
により、
となりますので、
すなわち
が導かれます。この
の時、
が成り立つことはロンドンの天文学者J. マチンが発見し、彼はこの関係と
を使って、1706年に円周率を小数点以下100桁まで計算しました。8桁の電卓を使って、
を計算してみますと、3.1415918 という数字が得られます。
その後も
などの関係式が見つかり、さらに大きな桁の円周率計算が行われました。