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第2章 明治国家の展開

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c. 議会政治の展開

2-17 政党と政府の接近

伊藤博文と大隈重信 大磯の伊藤の別荘にて 『大隈侯八十五年史』第2巻所収
伊藤博文と大隈重信 大磯の伊藤の別荘にて 『大隈侯八十五年史』第2巻所収

第9議会を前に政府との提携を模索していた自由党は、明治28(1895)年11月22日、立憲政体と責任内閣の方針を同じくするものとは相共に連携するとの「宣言」を発表した。この宣言は藩閥、とりわけ伊藤博文との提携がありうることを示したもので、伊藤首相はこれを受けて閣僚を集めて演説を行った。

本史料はその演説要旨であり、自由党の方針は内閣と同じく立憲政体の完成にあり、「譲るべきは譲り」「相共に謀るべき」であると主張し、両者の提携の必要を訴えている。

自由党は第9議会に与党として臨み、明治29(1896)年4月には板垣退助が離党の上、内相として入閣した。

伊藤首相ノ施政方針談話要旨

『伊藤首相ノ施政方針談話要旨』
  • [明治28年]
  • 伊東巳代治関係文書 344
  • 国立国会図書館
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