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3-9 普選運動
普選即行を訴える尾崎行雄 大正9年2月11日 『目で見る議会政治百年史』所収
日清戦争後の明治30(1897)年の普通選挙期成同盟会の結成を機に次第に本格化した普選運動は、明治44(1911)年の第27議会で普選法案が衆議院を通過すると、社会主義運動に準ずるものとして圧迫の対象となり、一時停滞する。
しかし、大正7(1918)年の米騒動、翌年のパリ講和会議などを契機に運動は再燃し、東京、京阪神などの都市部でデモが行われるにいたった。そうした運動の中核となったのが大正9(1920)年1月に結成された全国普選連合会であった。同会には政党関係者をはじめ、労働団体、学生団体、ジャーナリストなど60以上の各種団体が幅広く参加し、普選運動は盛り上がりを見せた。
全国普選連合会決議
- 大正9年2月22日
- 河野広中関係文書 書類の部 649
- 国立国会図書館