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3-10 政友会内閣
ワシントン海軍軍縮会議 大正10年 『図録日本外交大観』所収
類まれなる政治指導力で政友会をリードし、初の本格的政党内閣を組織した原敬であったが、大正10(1921)年11月4日夜、政友会近畿大会に出席途上、東京駅で政友会の党利党略の追求に憤った転轍手中岡艮一によって暗殺される。現職の首相が暗殺されたことは政界に衝撃を与えた。これは憲政史上はじめての出来事であった。
政友会の後継総裁選びは難航したが、最終的には元老西園寺の支持もあり、高橋是清が後継首班・総裁に選ばれた。高橋は帝国議会における施政方針演説で原内閣の政策を継続すべきことを訴えた。しかし、高橋内閣は内紛で短命に終わり、政友会も分裂した。
[松本剛吉電報 平田東助宛]
- 大正10年11月4日
- 平田東助関係文書 書類の部 136-8
- 国立国会図書館
[首相就任演説稿]
- [大正11年1月21日]
- 高橋是清関係文書 125
- 国立国会図書館