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3-14 第1回普通選挙
昭和2(1927)年6月1日に憲政会と政友本党が合同して立憲民政党が成立した。初代総裁は浜口雄幸であった。第54議会開会時には、民政党が衆議院で与党政友会を上回っていたため、田中内閣は昭和3(1928)年1月21日に衆議院を解散した。2月20日に実施される初の普通選挙に向けて、各政党とも選挙運動に力を注いだ。選挙に先立つ11月22日の立憲民政党関西大会で浜口は現在を政党政治の試験の時代と位置付け、政治家の責任を強調する演説を行っている。また、選挙を管理する内務省も制度の改正点だけでなく、普通選挙の意義について有権者に理解を呼びかけた。
田中義一内閣は選挙に先立って各県知事、内務部長、警察部長らの更迭・異動を行い、選挙戦を政友会に有利に行おうとしたが、結果は政友会217議席、民政党216議席と両党拮抗であった。なお、他政党では実業同志会が4議席、革新党3議席、無産政党は合計で8議席であった。
[立憲民政党関西大会演説要旨]
政友会の主要政策
- 昭和3年2月15日
- 憲政資料室収集文書 1312-22
- 国立国会図書館
普選に臨む立憲民政党の主義綱領
- 昭和3年2月16日
- 憲政資料室収集文書 1312-34
- 国立国会図書館
選挙の心得
- 昭和3年
- 憲政資料室収集文書 1312-11
- 国立国会図書館
[選挙ポスター(内務省、立憲民政党、立憲政友会、社会民衆党、麻生久、大山郁夫)]
- 昭和3年
- 法政大学大原社会問題研究所