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5-4 政党の再建
日本社会党結党大会 昭和20年11月2日 『日本社会党史』所収
終戦に伴い、翼賛政治体制確立の過程で解散・統合した政党を再結成する動きが始まった。昭和20(1945)年11月9日に、戦前の政友会につながり、戦時中は院内に反東条系の同交会を形成していた鳩山一郎、安藤正純、芦田均らによって日本自由党が結成された。一方、翼賛体制主流の大日本政治会の多数派は鶴見祐輔らを中心に11月16日に進歩党として発足した。また、西尾末広、平野力三、水谷長三郎らは戦前の無産政党および社会主義各派を糾合して11月2日に日本社会党を結成した。10月4日のGHQによる「自由の指令」により、徳田球一らの指導者が獄中より解放された日本共産党は、10月20日には『赤旗』を再刊し、12月に第4回再建大会を開くなど積極的な活動を開始した。
一方、GHQは国務省から派遣された政治顧問団の一員で日本の情勢に詳しいジョン・エマーソンに「日本の政党 (“Political Parties in Japan”)」という週間報告を執筆するよう指示していた。エマーソンはさまざまな政治団体の動きを詳細に追っていたが、1回目の報告では、日本が真に民主的な国家になることはあまり期待できないと厳しい分析をしている。
新日本自由党結成準備記録
- 昭和20年8月23日
- 安藤正純関係文書 12
- 国立国会図書館
赤旗 第1号
- 1945年10月20日
- 憲政資料室収集文書 1340-1
- 国立国会図書館
- 徳田球一ローマ字サインあり
宣言
進歩党の政策大綱
- [昭和20年12月]
- 鶴見祐輔関係文書 書類の部 238
- 国立国会図書館
Political Parties in Japan
- 11 October 1945
- <Sheet No.GS(B)02522>
- 国立国会図書館
- マイクロフィッシュ
- 原所蔵:米国国立公文書館(RG331)
Political Parties in Japan: Developments during the Week Ending
- 17 November 1945
- <Sheet No.GS(B)02521>
- 国立国会図書館
- マイクロフィッシュ
- 原所蔵:米国国立公文書館(RG331)