ホーム > 第5章 新日本の建設 > d. 占領政策の転換と独立の回復 > レッドパージ
5-12 レッドパージ
レッドパージ粉砕総決起大会会場の東大構内になだれ込む学生 昭和25年10月5日 『昭和 二万日の全記録』第9巻所収
冷戦の激化に伴い、次第に反共色を強めるGHQは、昭和25(1950)年6月6日の吉田茂首相宛マッカーサー書翰で、共産党幹部の公職追放を指令した。占領の目的である日本の民主化を妨げる勢力として、共産党中央委員24名の名前を挙げ、SCAPIN548(ある種類の政党、協会、結社その他の団体の廃止)並びに550(好ましくない人物の公職よりの除去)に基づく公職追放を指令している。
書翰は同日、『官報』(第58号)で、訳文と共に発表され、以降レッドパージの波は民間、官公庁へと広がっていく。
[Douglas MacArthur's Letter to Prime Minister]
- 6 June 1950
- <Sheet No. GS(B) 01751>
- 国立国会図書館
- マイクロフィッシュ
- 原所蔵:米国国立公文書館(RG331)