榎本武揚：明治11（1878）年8月13日の日記より

榎本武揚

明治11（1878）年8月13日

韃靼人に話しかけられる 

見物人中に韃靼人［ダッタン人］あり。邑［ゆう］名を「カインスク」と云ふ。韃人尤も我等を奇として近付来て、頻［しきり］に物を言欠けたり。是れその面顔の相近きによるなるべし。

榎本は旅行途上でタタール人に話しかけられます。顔立ちが似ていることから、親近感がわいたのでしょうか。