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大木操
昭和20(1945)年8月7日
広島の原子爆弾 第二次世界大戦
正午過、岡田厚相来訪。広島に原子爆弾を六日午前八時半頃投下。十数万の死傷の趣、大塚地方総監爆傷死、畑元帥健在、高野知事は出張中にて救かる。成層圏より落下傘にて投下、地上二、三百米[メートル]にて爆裂、直径四キロ全壊全焼、ヱライことなり。
広島に原子爆弾が投下されたことを、その翌日に来訪した岡田忠彦厚生大臣を通じて知ったことがわかります。広島に投下された時間や死傷者、安否確認のことなどを記録していますが、最後に「ヱライことなり」と驚きの様子が書かれています。