水野直
大正7(1918)年8月26日
政府の物価、殊に米価調節に干[関]する措置は、好結果を見ざりしうらみあり。
第一次世界大戦開戦直後に暴落した米価は、周囲の物価上昇と関係なく横ばいの状態でした。しかし、大正7(1918)年に入り急に上昇を始めます。そして7月には一般の人々の収入では限界を超える事態となり、各地で暴動がおこりました。この騒動に対して政府は、8月13日に国費を米価対策資金として支出することを発表します。日記には、政府の米価調節に関する措置に対して良い結果が得られなかったことが書かれています。