第1部 1900年までに開催された博覧会

博覧会一覧(年表)

世界初の万国博覧会は、1851年にロンドンで開催された。それを皮切りに、欧米諸国を中心に万博ブームが起こり、各国で続々と開催されるようになる。日本が初めて正式に参加した万博は、1867(慶応3)年のパリ万博である。明治時代に入ると、国内でも博覧会(内国勧業博覧会)が開催されるようになる。
ここでは、主な万博と内国勧業博覧会の概要を紹介する。

海外の万国博覧会 日本の博覧会 世界のできごと 日本のできごと
1851
(嘉永4)
第1回ロンドン万博 薬品会、

本草会、

物産会
   
1852
(嘉永5)
  フランス第二帝政(~1870)  
1853
(嘉永6)
ニューヨーク万博 クリミア戦争(~1856) ペリー来航
1854
(安政1)
    日米和親条約
1855
(安政2)
第1回パリ万博   長崎海軍伝習所開設
1856
(安政3)
  ベッセマー製鋼法  
1858
(安政5)
    日米修好通商条約(蘭・露・英・仏とも)
1861
(文久1)
  南北戦争(~1865)
ロシア農奴解放令
イタリア王国成立
長崎製鉄所竣工
1862
(文久2)
第2回ロンドン万博   ロンドン覚書(開市開港延期)
1866
(慶応2)
  普墺戦争  
1867
(慶応3)
第2回パリ万博   大政奉還
1868
(明治1)
    戊辰戦争・明治改元
高島炭鉱に日本初の蒸気ポンプを設置
1870
(明治3)
  普仏戦争(~1871)
フランス第三共和制
 
1871
(明治4)
  京都博覧会 ドイツ帝国成立 廃藩置県
岩倉遣外使節団派遣(~1873)
専売略規則公布(翌年停止)
横須賀造船所(製鉄所から改称)
1872
(明治5)
  湯島聖堂博覧会   横浜-新橋鉄道開通
学制公布
官営富岡製糸場開業
1873
(明治6)
ウィーン万博     徴兵令
征韓論破れ西郷隆盛ら下野
1876
(明治9)
フィラデルフィア万博   ベルが電話を発明 廃刀令
神風連の乱、秋月の乱、萩の乱
1877
(明治10)
  第1回内国勧業博覧会 露土戦争(~1878)
イギリス領インド帝国の成立
西南戦争
1878
(明治11)
第3回パリ万博   エディソンが白熱電球を発明  
1879
(明治12)
シドニー万博      
1880
(明治13)
メルボルン万博     工場払下概則で官営事業を民間払下げ
1881
(明治14)
  第2回内国勧業博覧会   明治14年の政変
松方正義が大蔵卿に就任
1883
(明治16)
    工業所有権の保護に関するパリ条約
ダイムラーが4サイクルガソリンエンジンを発明
 
1884
(明治17)
    清仏戦争  
1885
(明治18)
    レントゲンがX線を発見 内閣制度
専売特許条例
1887
(明治20)
      東京電燈(電力会社)営業開始
1888
(明治21)
バルセロナ万博      
1889
(明治22)
第4回パリ万博     大日本帝国憲法発布
1890
(明治23)
  第3回内国勧業博覧会   第一回帝国議会開催
1893
(明治26)
シカゴ万博      
1894
(明治27)
    露仏同盟 日清戦争(~1895)
1895
(明治28)
  第4回内国勧業博覧会   三国干渉
京都電気鉄道開業
1897
(明治30)
ブリュッセル万博      
1898
(明治31)
    米西戦争  
1899
(明治32)
    ボーア戦争(~1902) 工業所有権の保護に関するパリ条約加盟
1900
(明治33)
第5回パリ万博   義和団事件  
1901
(明治34)
      官営八幡製鉄所操業開始
1902
(明治35)
      日英同盟
1903
(明治36)
  第5回内国勧業博覧会    
1904
(明治37)
セントルイス万博   ルベールがオフセット印刷を発明 日露戦争(~1905)
1907
(明治40)
  東京勧業博覧会 英仏露三国協商成立